ソロキャンプにおすすめの最強クッカーをまとめてみました。
ソロキャンプには年に30泊ほど行き、その都度色々なクッカーを試してきました。そんなクッカー狂の私が、ソロキャンプにおすすめのクッカーをまとめました。
- ソロキャンプにはどんなクッカーがおすすめ?
- ソロキャンプの最強クッカーを教えて?
ソロキャンプを始める人の、そんな疑問への答えます。
クッカーは主に2種類ある
まず、キャンプで使用するクッカーには「浅型」と「深型」があります。違いは以下のとおり。
浅型クッカーの特徴

浅型クッカーは底面の面積が広いので熱が効率的に伝わります。煮込み料理にも適しているし、炒め物もこなせるという万能ぶりです。焦げ付いた時にも洗いやすいですが、深型よりもかさばるのが難点でしょう。
逆にオートキャンプであれば、浅型クッカーを選んでおけば、間違いはないと思います。
深型クッカーの特徴

深型クッカーはかさばらず収納しやすいです。そして、ミニマムな佇まいは、とても「かっこいい」です。登山などに使用されることが多いのもこちらのタイプ。食材が長いパスタなどの調理には適していますが、高さがある分熱にムラができやすく、炒め物には適しません。(そもそも食材がほぼ見えない・・)
つまり、レトルトなどを活用した簡易的な食事であれば深型クッカーでも良いと思います。(バックパック/バイクツーリングなど)
ソロキャンプでどちらがおすすめかというと非常に難しいのですが、オートキャンプでは浅型、バックパック/バイクツーリングであれば深型の方が適しているというのが私の率直な意見です。
ビジュアル的な側面から考えると、料理が美味しく見えるのは視認性のよい浅型、クッカーの佇まいが美しいのは深型でしょう。
クッカーの素材別の違い
キャンプ用クッカーの主な素材の特徴をまとめました。種類はチタン・アルミ・ステンレスなどがあります。表にまとめてみたので、金属それぞれの特性を考えて選んでみてください。
どの素材も焚き火程度の熱であれば問題なく調理はできるのですが、炊飯用には絶対に「アルミ」を使用するのがおすすめです。チタンはとても焦げ付けやすいので、炊飯には向いていません。(工夫次第では可能だし、私はチタン炊飯ばかりしています)
アルミは熱の伝導率がチタンの14倍ほど。適当に炊飯しても焦げ付かないのでものすごく楽です。
強度 | 重さ | 熱伝導率 | 焦げやすさ | 価格 | |
![]() チタン | 強い | 軽い | 17 | 焦げやすい | 高い |
![]() アルミ | 弱い | 軽い | 236 | 焦げにくい | 安い |
![]() ステンレス | 強い | 重い | 20 | 焦げやすい | 普通 |
クッカーの代表的なブランド

続いて、クッカーを販売しているメーカーについても言及しておきます。
有名なところでは、スノーピーク・エバニュー・ベルモント・ユニフレーム・コールマン・モンベル・プリムス・トランギアなどがあります。
完全に好みで選べば良いと思うのですが、新潟の燕三条のクッカーはやはり優れていると感じます。(スノーピーク・ユニフレーム・エバニュー・ベルモントなど)とくにエバニューの0.3mmの板厚のチタンを使用したUL(ウルトラライト)クッカーなどは芸術の域に達しています。
ちなみに私が選ぶのであれば、まずスノーピークやエバニューなど、燕三条のメーカーで探します。で、好きな形がなければ他のメーカーで探すという流れが多いです。
ソロキャンプのクッカーの選び方

最後にソロキャンプのクッカーの選び方について。素材の特性だけ抑えておけば、あとは「カッコいいもの」を選べばいいと思います。
ソロキャンプの究極の醍醐味は「自由」ですから、「このクッカーかっこいい!」とか、「このロゴ、惚れ惚れする!」とか、「この持ち手のデザインが素敵!」だとか、そんなモチベーションで選んでもいいと思うんですよ。だからソロキャンプでのクッカーはこう選びましょう。
「これ、めちゃくちゃかっこいい!」
ただし、主食でご飯を食べたいならアルミを選んでください。チタンは汁物限定です。フライパンであれば、フッ素加工のないチタンは絶対にやめた方がいいです。びっくりするぐらい焦げつきます。
気をつけるのはそのくらいでしょうか。
ソロキャンプにおすすめのクッカー
ということで、ソロキャンプ におすすめの最強クッカーを紹介していきます。どれもかっこよくて、便利なクッカーです。
スノーピーク アルミパーソナルクッカー
浅型であればこれを選びます。万能かつ安価なのでソロキャンプ初心者には最適。ひろしちゃんねるのヒロシさんが、ずっと愛用していたのもこのクッカーですから、いかにソロキャンプに適しているかが理解できるかと思います。
アルミ製で熱の伝導率が良いので焦げ付くこともなく、炊飯もできます。大きい方の鍋に小さい鍋を入れて、250のガス缶まで収納できるサイズ感はとても便利ですよ。
蓋はフライパンとして、プレートとして使いやすく、全てを完結させたいならこれで大丈夫です。
スノーピーク ソロセット極チタン
スノーピークのチタン製深型クッカーです。レトルトや、パスタなどの保存食を活用したソロキャンプで活躍すると思います。
最大の特徴は軽くてかさばらないこと。あと「カッコいい」こと。(これ重要!)蓋は共用なので、大小どちらのクッカーにもぴったりとハマります。チタン製ですが、慣れれば炊飯も可能。小さい方でご飯を炊いて、大きい方でレトルトを温める的な使い方ができます。
蓋のつまみもシリコンなので素手で扱えるし、嵩張らない。バックパックでソロキャンプをする方には凄くおすすめです。
ソロセット極チタンで炊飯する方法については、こちらの記事でも紹介しています。参考になればうれしいです。
スノーピーク チタントレックコンボ
深型チタンクッカーのセットです。容量は900mlと1400ml。調理の幅は狭い(湯沸かし・ラーメン・鍋くらい)はずなのに、なぜか手放せないクッカーです。
特徴は持ち手が縦型で持ちやすいこと。容量が大きく丈夫なので、焚き火でガンガンに燃やして鍋をするのにすごく便利です。特に優秀なのが1400mlのもので、家にいるときにラーメンを作ったり、ふきんを重曹で煮沸消毒したりと、チタンの超耐久性を活かしてガンガン使い込むことができます。(フッ素加工の鍋だと劣化が気になるが、チタンでは劣化の心配がほぼない)
蓋は両方フライパンになりますが、なにせ熱伝導率の悪いチタン製なので、ウインナーくらいしか焼けません(笑)だからシエラカップの代わりとして、お皿として、割り切りましょう。
エバニューチタンカップ400FD
ULキャンプ向けなのがエバニューの製品です。金属加工業のメッカである燕三条に拠点を置いています。400FDはエバニューの最強名作チタンカップであり、使用頻度は間違いなくナンバー1。
容量は400mlで、重さは50g。卵より軽いんです。これってクッカーなの?と思うかもしれませんが、湯沸かし・炊飯(工夫が必要)・ソロの汁物調理ができて、マグにもなるという優れものです。これは絶対に持っていた方がよいですよ。
エバニュー Ti570CupFD
上記の400FDとセットで持ちたいのが、570FDです。容量は570mlで重さは55g。
400FDがすっぽりとスタッキングできます。「400FDで0.5合のチタン炊飯をして、570FDですき焼きを作って、食後に570FDで湯沸かしして、400FDでほうじ茶を2杯楽しむ。」なんていう完璧な食事を実現することができますよ。
プリムス イージークックNS・ソロセットM
これはプリムスの名作だと思います。395mlと630mlのクッカーがセットになっています。ハードアノダイズド加工(硬く耐摩耗性に優れる)済みアルミを使用していて、取っ手もシリコン加工されているので素手で扱うことができます。炊飯、湯沸かしが簡単にできて、小さい方は深さがあるので取り皿に便利です。ガス缶とシングルバーナーを入れて、レトルトをサクッと楽しむなんて時に重宝します。
ユニフレーム(UNIFLAME) 山クッカー角型3
形状が個性的なので好みが分かれるかもしれませんが、調理の実用性とシステマチックな点ではピカイチかと思います。蓋も2個ありますし。角形の素晴らしいところは、インスタントラーメンがそのまま入るということ、そして角を使えばお湯が注ぎやすい点です。
フライパンにはフッ素加工が施されているので朝の目玉焼き、パンなどに最適。かなり息の長い名作クッカーです。
スノーピーク ヤエンクッカー1000
フッ素加工されたフライパンと浅型の鍋のセット(山岳用)です。ハンドルは取り外し可能。
このクッカーの素晴らしさは、アルミ製なのにチタンのような深い色合い。そして、フッ素加工の利便性です。どのくらい素晴らしいのかと言うと、スノーピークの友人が、「家でもこれしか使っていない」と豪語しているほど(笑)これにはわたしも激的に賛成です。
これだけでご飯と炒め物が作れます。2人前のパスタを茹でるのにも重宝しますよ。
ヤエンクッカー1000を使って、ランチを作っている様子がこちらです。
トランギア ツンドラ3 ミニ
ツンドラ3ミニは、スタイリッシュかつシステマチックなクッカーです。
ハンドルは分離式でクッカーの中に収納することができます。余計な出っ張りがないので、収納も楽々。ノンスティック加工が施されているので調理時の焦げ付きがなく、調理後の拭き取りなどがとても楽です。そして、フライパンの塗装がとてもかっこいい。(これ割と重要(笑))
少しかさばるのが難点ではありますが、これ一個でたいていのことが出来きるので、システマチックなクッカーが欲しいというかたにはぴったりでしょう。
ベルモント チタンクッカー 850
このクッカーの第一印象は、「グッドデザイン!」
ベルモントさんのチタン製品はとても品質が良いんです。マグでも、クッカーでも、表面の仕上げがツルッとしていて、他社とは違うんですよね。チタン特有のザラつく感じがなくて、まるでステンレスのような肌触りが特徴的です。
あと、マニアックかもしれませんが、蓋のデザインがとても美しいクッカーです。カップヌードルがシンデレラフィットする点と、ナルゲンボトル(1L)にスポッと被せられるところ素敵です。
トランギア メスティン
ソロキャンプにおいて、圧倒的人気を誇るのが、メスティンです。スウェーデンのアルミ製飯盒で、クッカーの中では珍しい長方形の形をしています。
特に炊飯用のクッカーとしてはとても有名。どんなに素人でもほったらかしで美味しいご飯が炊ける、魔法のクッカーと思っていただいて大丈夫です。底に網をひけば、シューマイを蒸したり、少し工夫をすれば、燻製もすることができます。
買って絶対に損はしないクッカーですよ。
エバニュー(EVERNEW) アルミクッカー550FD
「ソロキャンプで一合のご飯を美味しく炊きたい」そんな用途にドンズバなのがこちらのアルミ製クッカーです。容量は550mlという絶妙な容量。「400mlだと小さすぎて、700mlだと大きいんだよな。」というソロキャンパーあるあるの悩みを払拭する奇跡のクッカーではないかと思います。
アルミなので熱伝導率が良く、ご飯が焦げ付きません。素手で蓋の開け閉めができ、持ち手があるので、そのままご飯を食べることができます。ご飯多めに食べたいんだよ。という方にはぴったりだと思います。
エバニュー(EVERNEW) Ultra Light パン#16 ECA146
このフライパンは手に持った時になにか特別なものを感じます。非常にバランスがよく、考え抜かれた道具のオーラがあるんです。まず、軽い。深さもあるので、炒める・煮るが両方できる。おまけに耐久性が高く焦げ付きにくいプラズマコーティング加工がされている。さらに底面は熱効率の高いハニカム構造・・と、道具好きなソロキャンパーにはとても「刺さる」フライパンだと思いますよ。
まとめ
以上、ソロキャンプにおすすめのクッカーの紹介でした。
繰り返しますが、クッカーを選ぶさいには「このクッカー超かっこいい!」という思いが一番大切だと思います。そんな風に感じたら素材を確認してみる。そして自分がキャンプでどんな調理をしたいのかを想像してみる。実際に使って、その実力を試してみる。
そんな感じでアップデートしていくと、自分なりのソロキャンプ最強クッカーが見つかるんじゃないかと思います。
お気に入りのクッカーを持って、ぜひソロキャンプを楽しんでください。少しでも参考になればうれしいです。
@ソロニワでした。
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