プリムス エクスプレス・スパイダーストーブⅡ(P-136S)のレビュー




プリムスのエクスプレス・スパイダーストーブⅡのレビューです。

登山の雑誌で見かけてからずっと欲しいなーと思っていました。クラッシックな外観とかすごく素敵だし、機能美を感じるんですよね。

エクスプレススパイダーストーブⅡは、イワタニ・プリムスから販売されている分離型のガスストーブです。独特の機構により、手のひらサイズで安定した燃焼を可能にした素晴らしいストーブですよ。

エクスプレス・スパイダーストーブⅡのスペック

スペックがこちら。

  • 収納サイズ:8.7×4.0×8.3㎝
  • ゴトク径:156㎜
  • 出力:2,400kcal/h
  • 燃焼時間:約70分(IP-250ガス使用時)
  • 本体重量:195g

2,400kcal/hの出力をみて「普通じゃん!」と思いましたか?ところが「独特の機構」がガスの気化を促進するので、素早くお湯を沸かすことができます。

エクスプレス・スパイダーストーブⅡの紹介

パッケージはこんな感じです。レトロな感じが素敵ですね。

内容物は本体とメッシュケース、そして説明書。

この「メカメカしさ」たらたまりませんね。ブラス(真鍮)ってほんといい味出しますよね、大好きです。

メカメカしいー!そしてコンパクトでいいですね。まさに手のひらサイズ!

使用するときは3本の脚をひろげます。

ごとくと脚は兼務です。注目すべきはバーナーヘッド周辺ににぐるりと設置されたプレヒートパイプです。これがどんなに凄いかは後述しますね。

ガスを取り付けて着火しましょう。イグナイタは付属していないので、こういった着火マン的なものは必須ですよ。

着火しました。最大の特徴はこの炎の形だと思っています。一点に集中する炎の勢いは凄いですよ。なので「風には強いだろうな」という印象ですね。

ただし、テフロン加工されたクッカーは向かないかも。もっと「ふわっ」とした出力のバーナーがいいでしょうね。

トランギアのケトル(600ml)をのせるとこんな感じ。

コールマンのヒータアタッチメントをのせるとこんな感じです。分離式なので安全に使用できていいですね。

お湯を沸かしてみます。プレヒートパイプがガスの気化を促進しているのと、一点に集中する炎なので熱のロスが少ないのかな?あっという間にお湯が沸いたというのが衝撃的でした。径が小さめのクッカーと組み合わせると湯沸かしスピードは最強かも。

感覚的には「3倍界王拳」て感じですね

スノーピークのナギと比べてみる

今一番のお気に入り、分離式ストーブのナギと比べてみました。

スノーピーク(Snow peak)の『ヤエンストーブ ナギ(GS-360)』のレビュー

こちらはふわっとした炎が特徴です。それぞれ、100mlの水を沸騰させてみましょう。まずはナギから。

ナギの炎はふわっと優しい

沸騰しました。

タイムは1分25秒70です。

続いてスパイダー。こちらは暴力的なほど直線的な炎です。

沸騰しました。

タイムは59秒72です。やはり「速っ」と感じたのは本当でしたね。

スパイダーストーブの湯沸かしは本当に速いです。

そして縦型クッカーとの相性は抜群ですね。ソロで「レトルトカレーやパスタしか食べない」という感じであれば最高でしょうね。

ソロセットチタンを使用

ただし、こういったテフロン加工がされたもの、横長のクッカーやフライパンだと向かないと思います。(テフロン絶対やられますね・・)

ヤエンクッカー1000

そうなってくるとナギの方がいいわけですよ。

ということでこんな感じになると思います。ギア選びは本当に楽しいですね。

  • スパイダーストーブ:お湯を素早く沸かしたい、縦型の無加工クッカーしか使わない
  • ナギ:横型クッカーやテフロンフライパンも使いたい

まとめ

プリムスのエクスプレス・スパイダーストーブⅡのレビューでした。

最大の特徴は分離式ということと、プレヒートパイプだと思います。

バーナーヘッドを囲むヒートパイプが、想像以上にいい仕事をしてくれる

スペック的には決して高いスペックではないのですが、バーナーヘッド周辺に配置されたプレヒートパイプのおかげで驚くほど高出力の炎を得ることができます。まるでガストーチを使っているかのようですよ。

冬期にガス式のストーブを使用すると、出力不足で困ることが多いんですが(20分かけてもお湯が沸かないなんてこともあります・・)その心配がほとんどないのが素晴らしいですね。

これ、凄くいいですよ。














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