プリムスのエクスプレス・スパイダーストーブⅡのレビューです。
登山の雑誌で見かけてからずっと欲しいなーと思っていました。クラッシックな外観とかすごく素敵だし、機能美を感じるんですよね。
エクスプレススパイダーストーブⅡは、イワタニ・プリムスから販売されている分離型のガスストーブです。独特の機構により、手のひらサイズで安定した燃焼を可能にした素晴らしいストーブですよ。
エクスプレス・スパイダーストーブⅡのスペック
スペックがこちら。
- 収納サイズ:8.7×4.0×8.3㎝
- ゴトク径:156㎜
- 出力:2,400kcal/h
- 燃焼時間:約70分(IP-250ガス使用時)
- 本体重量:195g
2,400kcal/hの出力をみて「普通じゃん!」と思いましたか?ところが「独特の機構」がガスの気化を促進するので、素早くお湯を沸かすことができます。
エクスプレス・スパイダーストーブⅡの紹介
パッケージはこんな感じです。レトロな感じが素敵ですね。
内容物は本体とメッシュケース、そして説明書。
この「メカメカしさ」たらたまりませんね。ブラス(真鍮)ってほんといい味出しますよね、大好きです。
メカメカしいー!そしてコンパクトでいいですね。まさに手のひらサイズ!
使用するときは3本の脚をひろげます。
ごとくと脚は兼務です。注目すべきはバーナーヘッド周辺ににぐるりと設置されたプレヒートパイプです。これがどんなに凄いかは後述しますね。
ガスを取り付けて着火しましょう。イグナイタは付属していないので、こういった着火マン的なものは必須ですよ。
着火しました。最大の特徴はこの炎の形だと思っています。一点に集中する炎の勢いは凄いですよ。なので「風には強いだろうな」という印象ですね。
ただし、テフロン加工されたクッカーは向かないかも。もっと「ふわっ」とした出力のバーナーがいいでしょうね。
トランギアのケトル(600ml)をのせるとこんな感じ。
コールマンのヒータアタッチメントをのせるとこんな感じです。分離式なので安全に使用できていいですね。
お湯を沸かしてみます。プレヒートパイプがガスの気化を促進しているのと、一点に集中する炎なので熱のロスが少ないのかな?あっという間にお湯が沸いたというのが衝撃的でした。径が小さめのクッカーと組み合わせると湯沸かしスピードは最強かも。
感覚的には「3倍界王拳」て感じですね
スノーピークのナギと比べてみる
今一番のお気に入り、分離式ストーブのナギと比べてみました。
こちらはふわっとした炎が特徴です。それぞれ、100mlの水を沸騰させてみましょう。まずはナギから。
沸騰しました。
タイムは1分25秒70です。
続いてスパイダー。こちらは暴力的なほど直線的な炎です。
沸騰しました。
タイムは59秒72です。やはり「速っ」と感じたのは本当でしたね。
スパイダーストーブの湯沸かしは本当に速いです。
そして縦型クッカーとの相性は抜群ですね。ソロで「レトルトカレーやパスタしか食べない」という感じであれば最高でしょうね。
ただし、こういったテフロン加工がされたもの、横長のクッカーやフライパンだと向かないと思います。(テフロン絶対やられますね・・)
そうなってくるとナギの方がいいわけですよ。
ということでこんな感じになると思います。ギア選びは本当に楽しいですね。
- スパイダーストーブ:お湯を素早く沸かしたい、縦型の無加工クッカーしか使わない
- ナギ:横型クッカーやテフロンフライパンも使いたい
まとめ
プリムスのエクスプレス・スパイダーストーブⅡのレビューでした。
最大の特徴は分離式ということと、プレヒートパイプだと思います。
スペック的には決して高いスペックではないのですが、バーナーヘッド周辺に配置されたプレヒートパイプのおかげで驚くほど高出力の炎を得ることができます。まるでガストーチを使っているかのようですよ。
冬期にガス式のストーブを使用すると、出力不足で困ることが多いんですが(20分かけてもお湯が沸かないなんてこともあります・・)その心配がほとんどないのが素晴らしいですね。
これ、凄くいいですよ。
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