スノーピークのテント「FAL Pro.air3」のレビューをします。(以下、ファル3とします)
ファル3のグランドシート、インナールームの設置、設営、撤収の仕方、特徴などをまとめてみました。こんな疑問に答えます。
- ファル3ってどんなテントなの?
- なぜソロキャンプで3人用のファル3を使うの?
- ファル3の特徴は?
Contents
FAL Pro.air3とは?
ファル3はスノーピークが販売している山岳用テントです。
生地には「Pro.Air」という軽量かつ耐久性のあるリップストップ生地が使用され、重量は2kgを切ります。軽量なのに210cm×150cm という室内空間はとても快適。ポールも短く収納できるので、バックパックにも楽々入ります。ソロキャンプやバイクツーリングに最適なテントの一つです。
スペック的には3人用のテントですが、一番おすすめしたいのはソロキャンプでの使用なんです。一人で使用すると本当に快適ですよ。
実際に聞いた話ですが、スノーピークスタッフの多くがこの「ファル3」を使用しているんだそう。(イベントで宿泊とか多いですからね)「なんで、ファル2とかじゃないの?」と聞いてみたのですが、「後方の開閉ができるから便利!」「あとファル3の方が涼しい!」とのことでした。参考になります。
FAL Pro.air3 のスペック
ファル3のスペックは以下のとおり。
メーカー | スノーピーク |
製品名 | ファル Pro.air3 |
サイズ | 210×150×103(h)cm |
重量 | 1,920g(本体・フレームのみ) |
対応人数 | 3名 |
対水圧 | 1,500mmミニマム |
2kgを切る重量と、150cmという魅力的な幅。耐水圧は1,500mmミニマムです。低く思えるかもしれませんが、これはスノーピーク独自の「ミニマム」表記だからです。※ミニマム表記:どこの一点をとっても、「耐水圧は保証する」というもの。
FAL Pro.air3 の設営
設営の仕方
本体とポールです。ケースがブラックなのがカッコいい。
グランドシートを敷きます。専用のオプションもありますが、これはアメドSのものです。(インナーサイズがぴったりなので流用可能です)
フライを拡げます。左側にスノーピークのロゴがある方が前です。
こちらは後方です。ファスナーは真ん中に一本。ロゴはありません。
ポールを組み立てて。前方から2本通します。後方はポールが止まるようにポールエンドがついてます。
ポールは押しながら入れます。スリーブが結構タイトなので注意です。(ポールを差し込んだらスリーブも伸ばしながら入れるとスムースに通せます。)
注意したいのが、ポールを黒いポールエンドまでしっかりと通すこと。(ちゃんと最後まで通さないとポールが曲がったり折れたりします)
こんな感じになりました。
ポールを手前のポールエンドに差し込んで立ち上げていきます。
手前側2カ所のマジックテープを止めます。
インナールームは後方から順に吊り下げ、前方に向かって設置します。
11カ所(4隅、前2、後ろ1、張り綱2、サイド2)ペグダウンしたら完成です。写真のようにガイラインが2重になるようにペグダウンするのが正解です。
前後を解放するとこんな感じです。前のパネルは右側に斜めに開くようになっています。右前のペグを外すと、さらに大きく開放することも可能です。
インナールームの様子。
1人文のベッドを作っても余裕で荷物がおけます。半分で寝て、半分でいろいろ作業できる感じ。幅150cmってソロだと最高なんですよね。
大の字になっても足がとどきません。めっちゃ快適。
前方下側はメッシュにすることができます。
ベンチレーターは後方にあります。ランタンなどをぶら下げるフックは5箇所。
後方はこんな感じ。小さな荷物出し入れ用の出入口があります。前後を開けると空気が抜けて気持ちいいんですが、メッシュにはできません。
これは実際に使用していて感じたんですが、こちら側を頭にして眠ると、頭上が開放的になってとても気持ちがいいです。そのまま開放的な気分で朝食を作ったり、朝のコーヒーを楽しんだりします。そんな様子はこちらの記事でどうぞ。
フライトインナーのクリアランスはこのくらい。結露は大丈夫でしょうね。
撤収の仕方
今回はインナーを吊り下げたまま撤収します。しっかりと乾燥してから撤収すれば、毎回この方法で良いと思います。(これもスノーピークスタッフに教えてもらった!)
張り綱部分と前後のペグを抜きます。
張り綱はこんなふうに巻きつけて。
横にくるくるっと巻きつけて、先端を巻きつけた隙間に通してしめるといい感じにまとまります。(自己流なので参考程度にしてくださいね。)
この一手間で次の設営が「気持ちよく」行えますよ。
手前のポールスリーブを外し、ポールを2本抜きます。
ポールは押しながら抜きましょう。引っ張らないのがキャンプのセオリーです。
ポールの収納はちょうど真ん中から折っていくと、中のゴムに偏りがでず、長持ちします。これも鉄則。
袋の長さに合わせて畳んで。
空気を抜きながら、くるくるっとまいたらケースにしまいましょう。
終了です。めっちゃ簡単。
FAL Pro.air3 の特徴
耐水圧1,500mmミニマム
「たいしたことないじゃん」と思いましたか?
「耐水圧1,500mmミニマム」というのは、どの場所で測っても最低耐水圧1,500mmを約束することを指しています。これはスノーピークの独自の基準で、生地に対する絶対的なこだわり故の表記なのです。
吊り下げ式のインナーテント
ファル3のインナーは吊り下げ式です。なにが良いかというと、一度設置すれば、そのまま収納することができます。次回の設営が圧倒的に楽になりますよ。インナーを取り外せば、シェルターのように使用することも可能です。
荷物の出し入れに便利な後室
ファル3には後室の扉があります。荷物の出し入れができるのはもちろん、前後を解放すればとても効率的に換気ができます。ファル2には後室はないので、これはファル3の特権です。(3サイズある中でファル3が選ばれる理由です。)
FAL Pro.air3 に適したシーズンは?
ファル3 の構造を考えると、春・秋・冬 が適したシーズンだと思います。山岳用だからメッシュ部分が少なく、夏は暑いですね。だからね、この記事をもしスノーピークの方が見てくれていたら伝えたいんです。
「メッシュインナーをオプションで開発してください!」
こんな素晴らしいテントなのだから4シーズン使いたいです。山岳用とはいえ、平地で使うユーザーの方が多いのでは?と思うんですよね。ファルで一年中過ごせるようにして欲しいですね。
実際に使用している様子
ファル3を実際にフィールドで使用している様子です。コンパクトなテントなのでどんな場所でも張ることができます。
まとめ
スノーピーク ファル Pro.air 3(SSD-703)のレビューでした。
スノーピークの小型テントがずっと欲しかったんですが、ようやく手に入れることができました。
ファルを購入して気に入っているのはまず、カラーリングです。山岳用の小型テントって原色ばかりなので、落ち着いたベージュ系のカーキはとても貴重なんです。
あとは室内のサイズ感。210cm×150cm の空間ってソロキャンプで使うと本当に快適なんですよね。これは同社のアメニティドームSのインナールームと同等のサイズ。(端の部分の立ち上がり方が違うので、少し小さくなります。)
大の字に寝て、サイドにも荷物を置けるからすごく快適。年間30泊ほどしていますが、ソロを楽しむにはこのサイズがベストだと思っています。
ファル3、めちゃくちゃおすすめですよ。
@ソロニワでした。
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