スノーピークのギガパワーマイクロマックスウルトラライト(GST-120R)のレビューです。
「マイクロマックスウルトラライト」は、マイクロマックスをさらに軽量化したモデル。重さは世界最軽量の56g、最高出力は2,800kcal。つまり「軽くて凄い」シングルバーナーです。
それでは紹介していきましょう。
Contents
Snow Peakとは?
Snow Peak(スノーピーク)は、1958 年に設立された日本のアウトドアおよびキャンプ用品会社です。アウトドア体験を向上させるように設計された、高品質で革新的でスタイリッシュな製品を製造することで知られています。
「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」のスペック
メーカー | スノーピーク |
製品名 | ギガパワーマイクロマックスウルトラライト |
品番 | GST-120R |
サイズ | φ125/90×81mm |
収納サイズ | 67×34×80(h)mm |
重量 | 56g(世界最軽量) |
出力 | 2,800kcal/h |
材質 | チタニウム、ステンレス、アルミニウム合金、ブラス |
特筆すべきは56gしかないということ。そして、軽量で剛性の高いチタニウムが使用されていることです。(ごとくがステンレスなら私は購入していないと思います)
「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」の外観・素材
ギガパワーマイクロマックスウルトラライト、買ってきましたよ。嬉しくて勢いよくシールを剥がそうとしたら大失敗・・なんと「新大陸」が出現です。
パッケージ内容がこちら。少し起毛したふわふわの収納ケースがついています。クッカーにスタッキングしたときに、傷がつかなくて良いと思います。
上からみた感じ。チタン製のごとくがかっこいい。ごとくは3枚で折りたたみ式。開けば倍の長さに伸びるので大きめのクッカーでも支えることができます。
下からみた感じです。「火力調整つまみ」が本体にぴったりと収まるデザイン。気の利いた設計と、加工精度は「さすがスノーピークだぜ!」と思いました。
横からみた感じ。筒状の部分はアルミで薄いゴールドに塗装されています。アルミ・チタン・ブラス(真鍮)・ステンレスをところどころ使い分けているのが印象的です。
「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」を使用してみる
早速使ってみましょう。ごとくを反時計周りにまわして展開します。
折りたたまれているごとくを開きます。
ガス調整つまみを引き出してガス缶に接続(キュッとなるまでしっかり閉めます)
ギガパワーマイクロマックスウルトラライト、着火!(イグナイター(着火装置)はついていないので、ライターの火を近づけておいて、ゆっくりとつまみを回していくと安全です。)
肌寒いので、コーヒー淹れます。チタン製のごとくが、「いい焼き色」になってきました。
パンうまい。コーヒーうまい。幸せすぎます。
「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」の良いところ
続いて、「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」のメリットについても紹介したいと思います。同社の「ギガパワーストーブ地」と比較してみましたよ。
「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」は軽い
比較画像をみると、サイズ感は一緒。でも重さがかなり違います。私のは旧モデルなのでよけいに。(でも旧モデル好き!)
- ギガパワーストーブ地:88g(新モデルは75g)
- ギガパワーマイクロマックスウルトラライト:56g
「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」は風に強い
ごとくを広げた状態で比較。「地」はステンレスパイプのごとく、ギガパワーマイクロマックスウルトラライトはチタンの板状。これが風「ギガパワーマイクロマックスウルトラライトは風防を兼ねている」といわれる由縁ですね。
強風下での燃焼テスト
これは山頂付近、風が吹き抜ける状況での燃焼の様子。2枚のごとくが風防となり、左側の燃焼を安定させてるのが分かると思います。「マイクロマックス=風に強い」は本当でした。
ギガパワーマイクロマックスウルトラライトは滑りにくい
ごとくは波状にカットされていて、中央に向かって緩やかな傾斜がついているので、小さなクッカーが滑りにくいのも特徴的です。これは実際につかってみると分かりますが、すごく安心感があります。
はっきり言って、抜群に使い勝手がいいですね。
ギガパワーマイクロマックスウルトラライトは収納しやすい
つづいてスタッキングについても比較してみますよ。
「地」はガス調整つまみが「ピョーン」と飛び出いて、マグやクッカー内で「困ったちゃん」だったのですが、
「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」は優等生でした。マグの端っこにスタッキングできるので、隙間にコーヒーやらバンダナなどを収納することができます。
「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」の悪いところ
良いところばかり述べましたが、デメリットもあるのでしょうか?
2年以上使い込んでみましたが、これといったデメリットは感じませんでした。風で消えることもありませんし、クッカーが滑りずらくて安心感があります。
名前が長すぎること以外は満足かな(笑)
人によってはイグナイター(着火装置)がついていないところを不満と思うかもしれません。がしかし、キャンプにおいてライターの類を持っていないことがあるでしょうか?(私はイグナイター不要派でございます)個人的には、イグナイターが付いてしまうとデザインがもっさりして好きではないんですよね・・
責任をもっておすすめできる、とても良いシングルバーナーだと思いますよ。
「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」のフィッティング
色々なクッカーとのフィッティングについても紹介したいと思います。結論、浅型クッカーのほうが安定性、ビジュアルともに優れていると感じます。
エバニューの400FDや570FDなどの軽量クッカーとのフィッティングは完璧。低重心で安定性もあり、なにも言うことはありません。ただし、浅型のため、ガス缶とマイクロマックス両方のスタッキングは無理です。
スノーピークのトレックシリーズも最大サイズの1400までギリギリフィッティング可能という感じでした。ガス缶も合わせたスタッキングまで考えると、スノーピーク製で、ベストなクッカーはトレック700がベスト、900・1400も可能、という感じだと思います。
まとめ
以上、スノーピークの「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」のレビューでした。
特徴をもういちどまとめるとこんな感じです。
- 世界一軽い(56g)
- 2,800kcalの高出力
- チタン製で丈夫
- 風に強い
- ごとくが滑りにくい
- 収納しやすい
- 収納袋はほこりが目立ちやすい
- イグナイターはついていない
シングルバーナーってロマンがありますよね。大抵のものが一万円以内で購入できるので、コレクションしていくとキャンプがより楽しくなるんじゃないかと思います。
キャンプで荷物を軽くしたい人、登山でシングルバーナーを使いたい人、ミニマムな道具が好きな人には凄くおすすめ。
スノーピークの「ギガパワーマイクロマックスウルトラライト」の購入を検討されている方の、参考になればうれしいです。