アルミクッカーの焦げを落とす方法について紹介します。
先日、炊き込みご飯をしたのですが、醤油が入っているため豪快に焦げ付かせてしまいました・・ということで実際に焦げを落とす方法を紹介します。
酸性とアルカリ性について
水溶液の性質(酸性・アルカリ性の程度)をあらわす単位として、pHがありますよね。pHは、0〜14までの数値で表します。
水のpH7を「中性」として、pH7よりも小さければ「酸性」、大きければ「アルカリ性」となります。
重曹の特徴
重曹はアルカリ性(pH8.2)で酸性の油汚れを中和し、水に溶けやすくしてくれます。熱を加えるとアルカリ度が強まります。
お酢の特徴
お酢は酸性(pH2.8)で、比較的強い酸性を持っています。
アルミに重曹は×
アルミの鍋には重曹は使っちゃだめ!と言われています。
それはなぜか?
- 重曹はアルカリ性の性質があり、アルミクッカーの多くに施されている「アルマイト加工」を剥がしてしまいます。(さらに焦げつきやすくなる)
- さらに、熱を加えるとアルミの成分と強く反応してしまう。(黒ずみの原因になる)
アルミは強酸にも弱いわけですが、少量のお酢で煮て、焦げを落とすことは有効です。
アルミ鍋の焦げを落とす方法
早速、焦げを退治していきましょう。所要時間は12分くらいです。
水を入れる
焦げの部分がつかる位の水をいれます。今回は200ccでOKでした。
お酢を入れる
お酢をいれます。水1Lに対して大さじ5杯くらいが適量なので、今回は大さじ1を入れました。
10分間煮る
弱火で10分ほど煮こみます。水が少ない場合はカラカラにならないように注意です。お酢のにおいが凄いので換気扇もオンにしてください。
お湯を捨てる
煮たお湯はここで捨ててしまいます。クッカーについた水分もすぐに蒸発してからからになると思います。
スポンジでこする
スポンジでこすります。頑固な焦げが、「おぉ!」と思うくらい綺麗に取れます。
ミッション完了
1分ほどスポンジでこすったらピカピカになりました。これでまた気持ちよく使えますね。
今回はやっていませんが、この後に「お米のとぎ汁で煮る」と酸化被膜が施されてより良いと思います。
まとめ
以上、アルミクッカーの焦げ落としの方法でした。
ちなみに、今回使用しているのはスノーピークのトレック900(アルミ製・アルマイト加工あり)です。
普通の炊飯ではあまり焦がすことはありませんが、調味料を使った調理では比較的焦げに悩まされることも多いかと思います。
私の場合はお酢で十分焦げ落としができましたが、それでも落ちない頑固な汚れには、より酸性度の高いクエン酸が効果的なようです。
焦げに悩んだときの参考になればうれしいです。