前田裕二さんの「メモの魔力」を読みました。
365日、おびただしい量のメモをとっているという前田さん。就職活動では30冊の自己分析ノートを作成し、企業アイデアも100個用意していたそうです。その後の華々しい経歴からも「メモの魔力」を真実味をもって感じることができます。
ということで「メモの魔力」について紹介します。
Contents
前田裕二さんのプロフィール
- 1987年 東京生まれ
- 早稲田大学政治経済学部卒業。
- 2010年 UBS証券入社
- 2011年 ニューヨークにて株式セールス
- 2013年 DeNA入社
- 2013年 「SHOWROOM」立ち上げ
- 2015年 SHOWROOM株式会社を設立
「メモの魔力」の要点
素晴らしい本だったので、ざっくりと要点をまとめてみました。ここで紹介していることは、ほんの一部なので、詳しくは原著をご覧ください。
メモは「第2の脳」
メモは外付けハードディスクのようなもの。第1の脳(自分の脳)は、想像力を発揮させるために使う。→より多くの付加価値を生むことができる。
知的生産のためにメモをする
単なるファクトをメモするのではなく、そこからアイデアや新しい付加価値を生み出すことを意識してメモをとる。
メモにより鍛えられるスキル
- 知的生産性(情報の外部ストックにより、脳をアウトプットに特化させる)
- 情報獲得の伝導率(情報を素通りしなくなる。)
- 傾聴能力(有益な情報を引き出せる)
- 構造化能力(頭の整理ができるので構造化しやすくなる)
- 言語化能力(思考を深めることで言語化しやすくなる)
最強のフレームワーク
- 抽象化は人間に与えられた最強の武器。
- 抽象化がなければ思考・会話・文明は成立しない。
- ファクト→抽象化→転用のフレームワークが最強。
ファクト(事実)をもとに抽象化(必要なエッセンスだけ抽出すること)し、転用することで他の事業などに活かすことができる。
メモで自分を知る
- 「自分は何をやりたいのか?」を知ることが最重要。
- 「自分とは何か?」を知ることにメモは役にたつ。
最後に
「メモの魔力」という文字をみたときに、「ああ、メモのノウハウ本でしょ?」と思ったのですが、読んでみたらとても参考になる本でした。
特に、ファクト→抽象化→具現化というフレームワークは、これからの人生でとても役に立ってくれそうです。
そして、巻末には特別付録として1000問の自己分析リストがあるのですが、これがまたいいんです。実際に最初の100問をやってみましたが、それだけでも自分を深く知るよいきっかけになったと思います。
「自分のやりたいことがわからない」とか、「人生に迷っている」という悩みがある人に、特におすすめしたいと感じました。