こんにちわ。
焚き火と薪をこよなく愛する@ソロニワです。
薪の含水率って気になりますよね。 でも、目に見えないものだからテクノロジーの力をかりないとわかりません。
ということで、「薪の含水計」を買ってみました。
薪の含水計を買った理由

焚き火は、薪の含水率と組み方が全てです。
針葉樹でも乾いたものは気持ちよく燃えてくれるし、広葉樹でも水分が多いものはジュージューと音をたて、バチンと跳ねます。
気持ちよく焚き火をするためにも、あらかじめ水分の含有率は把握しておきたいですよね。
乾燥薪の理想含水率

乾燥薪の理想的な「含水率」について。
一般的に、乾燥薪の含水率は「20%以下」が理想的です。薪ストーブに最適な含水率は15%〜20%といわれています。
なのでこのあたりの数値を目安にすると快適な焚き火ができるはずですよね。
「ずいぶんと甘い数値だな?」と思いますか?
からっからに乾いた薪は勢いよく燃え上がり、暖かいですが火持ちが悪い。そんな理由もあって、20%以下という数値になっているのだと思います。
含水率と火力は関係性
ちなみに、薪の含水率は火力と大きな関係性があります。
以下の表をご覧ください。
含水率 | 火力(1kg) | |
薪 | 50% | 2,200kcal/h |
薪 | 20% | 3,450kcal/h |
薪 | 0% | 4,800kcal/h |
切りたての木材の水分量は50%ほど。1kgあたりの熱量は 2,200kcalくらいです。一方で、仮に水分量が0%だとすると、理論上の熱量は 4,800kcal にもなります。
その差は2倍以上。なぜ「乾燥」が大事なのか?納得ですよね。
含水計で薪を計測する
それでは実際に含水率を計測してみましょう。
今回計測するのはこちらの薪です。左から順に、いろいろな薪を用意しました。

- ① 杉の薪(小)
- ② 杉の薪(中)
- ③ 杉の薪(大)
- ④ ナラの薪
- ⑤ 樫の薪
- ⑥ 玉割り
① 杉の薪(小)
早速測っていきましょう。含水計の使い方は簡単です。赤い電源ボタンを押して、先の二つの針を木材に突き刺すだけ。
まずは杉の薪(小)ですが、年単位で放置していたものなので乾いているはずです。杉の薪(小)の含水率は8.0%でした。

②杉の薪(中)
続いて、杉の薪(中)です。含水率は9.0%。やはり割り方が大きくなると乾燥が遅くなるんですね。

③杉の薪(大)
杉の薪(大)は含水率9.2%です。
同じ杉でも「小さく割ったもの」と「大きく割ったもの」では1.2%の差が発生しました。「薪は小さく割るほど、早く乾燥が進む」のが立証できましたね。

④ナラの薪
続いてナラの薪です。
広葉樹ですから、針葉樹よりも乾燥が遅くなりますね。ただ、店置きのものを買ってきたので、乾燥はそこそこ進んでいると思われます。

ナラの薪は9.8%でした。優秀です。

⑤樫の薪
続いて薪の王様「樫の薪」の出番です。この薪は年単位で乾燥してあるので、きっと良い数値がでると思います。期待しながらぶっ刺してやります。

おお!素晴らしい結果です。「樫の薪」の水分率は2.7%。
名実ともに、最高の「薪」ですね。

⑥玉切り
最後にこれ。杉の「玉切り」です。まだ乾燥していないように見えますよね。どうなるでしょうか?

はい。「玉切り」の水分率は19.1%となりました。含水率が高いようです。

計測した薪の含水率一覧
こちらが、今回計測した薪の含水率です。
薪の種類 | 水分率 |
---|---|
杉(小) | 8.0% |
杉(中) | 9.0% |
杉(大) | 9.2% |
ナラ | 9.8% |
樫 | 2.7% |
玉切り | 19.1% |
まとめ

以上、薪の含水計の紹介でした。
これは簡易的な含水計ですが、1,000円台で「薪の状態」が数値化できるなら楽しいですね。
参考になれば嬉しいです。
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