こんにちわ。@ソロニワ です。
キャンプ用のローチェアを「DIY」で作る方法を紹介します。
参考にしたのは「Blue Ridge Chair Works(ブルーリッジ・チェア・ワークス)」のチェアです。
木製の骨格と布で作られたチェアはとても雰囲気がよく、火の粉にも強い。おまけに、「経年劣化」まで楽しめるのがいいですよね。
Blue Ridge Chair Worksとは?
ノースカロライナの木工職人であり、熱心なアウトドア愛好家でもある「Alan Davis氏」が手がけるチェアメーカーです。
Alan氏はまず、仲間の冒険家のためにカヌーのパドルを作りました。
その後、まな板や椅子などを作り始め、結果として「Blue Ridge Chair Works」が誕生したのだとか。アウトドアマンらしい素敵なストーリーですよね。
DIYローチェアのポイント
今回のローチェア制作のポイントは、「軽休息」と「軽作業」に優れたチェアです。つまり、以下のことを全て満たすことが目標。
- くつろげる角度であること。
- 焚き火でも快適に使える。
- 食事や調理も可能。
仮組みしてわかったのですが、チェアの快適さのポイントは「角度の最適化」でした。(これについては後述しています。)
DIYローチェアの作り方
では実際に作っていきましょう。
木材を揃える
重い腰をあげて。行ってきましたホームセンター!
さっそく材料をカットします。
骨組みの部品
切り出し完了です。骨組みで用意するのはこれだけ。それぞれのサイズ感は上から順に以下のとおり。
30×40(mm)の木材はどこにでもあるサイズです。なので、1000円もあれば揃うと思います。
- 30×40×800 2本
- 30×40×600 2本
- 30×40×400 3本
- 30×40×335 1本
- 15×45×800 5本
チェアの骨組みをつくる
ちょっと仮組みしてみましょう。
収納のイメージ。すでに完成のイメージが湧いてきました。イケそうじゃない?これ。
背もたれから作っていきます。使用するのはこちら。
- 30×40×800 2本
- 30×40×400 3本
完成しました。
ポイントは上下の幅(400mm)をきっちりと合わせることです。
下の横棒は10cmのところ。上の横棒は22cmのところに取り付けています。この横棒の間を座面のパーツがとおるので、ある程度の間隔(7cm以上)をあければOKです。
つづいて座面側。使用するのはこちらです。
- 30×40×600 2本
- 30×40×335 1本
- 15×45×800 5本
座面の板の間隔は15mmにしました。板の厚さがちょうど15mmなので、活用して、板の間隔を均等にすることができました。
下の横棒(30×40×335)の位置は仮組みしたあとで決めれば良いと思います。(あまり重要じゃない)
骨組みは完成です。
背面の布をとりつける
背面の布は「どうしようか?」と悩んだのですが、火の粉に強い「帆布」にしました。焚き火でガンガン使いたいですからね。
上下は切れ端が目立たないように。サイドは二重にして端の部分だけを縫っています。2重なので強度も高いはず。
さらに、ハトメを打って強度をアップします。これを左右均等に5箇所ずつ。計10箇所です。
今回使用したハトメ(外径10mm・内径5mm)がこちら。錆びにくく、強度の高い真鍮製です。
※ハトメだけでなく、「ハトメ打ち」も必要になるので注意です。
ハトメを打ったら、布を設置する位置を決めます。できるだけ上部のほうが肩の支持があってよいと思います。
取り付け位置がきまったら、ドリルで下穴をあけます。
木ネジで左右五箇所ずつ止めて。
ローチェア完成です。
か・・かっこいいじゃないか・・
ローチェアの角度について
つづいて角度について少々。
最初に完成した段階では、「背もたれが寝すぎだなぁ」という感じでした。角度でいうと120度くらいでしょうか。
で、人間工学について調べてみると、
軽休息&軽作業用のチェアの角度は105度(座面+背面の)が快適ということがわかりました。
ちなみに、角度が115度を超えてくると「枕」などが欲しくなるそうです。
さっそく角度を調整しましょう。
ちなみに、チェアの角度は背面パーツの横棒の間隔で調整できます。幅をせまくすれば角度は小さく(最小が90度)なります。
まずは薄い板を2枚はさんで角度を調整します。いい感じになりました。
背面パーツの「上の横棒」をすこし下げてみましょう。
挟んでいた板2枚分(2cm)ずらしました。
修正後のローチェアの角度がこちらです。iPhoneの「シンプル角度計」というアプリで一瞬で測定できました。使い方もすごくシンプル。
床において「リセット」を押す→測りたいものの上にスマホを置く。
シンプル角度計 – simple angle meter – neko-system Inc.
背面の角度は52度。座面の角度は25度です。和を180度から引いてみると・・
180-(52+25)=103
つまり、103度になります。理想値が105度だったのでまずまず。2度は誤差としましょう。(笑)
人間工学最高!
まとめ
以上、キャンプで使用する「DIY ローチェア」の紹介でした。
サクッと作った感じなので荒削りな感じはありますが、とても座り心地の良いチェアができたと思います。
世の中には優れたキャンプ道具がありますが、所詮は「どこかの誰か」が作ってくれたものです。
そんな風に考えると、「DIY」って贅沢だなぁ。と思いますね。
ローチェア作りの参考になればうれしいです。