Spyderco(スパイダルコ)のナイフ「パーシスタンス」のレビューです。
スパイダルコのナイフといえば、大きなサムホールのあるブレードが最大の特徴。そのため、ワンハンドオープンが可能になっています。これは想像以上に便利で素晴らしいんです。
初めて使用される方はおそらく感動されると思いますよ。アメリカで絶大な人気を誇るのも分かる気がしますね。
スパイダルコとは?
スパイダルコは20年ほど前、アメリカのコロラド州デンバーに設立されました。サムホールと呼ばれる「穴のあいたブレード」が最大の特徴です。実用性に優れ、スウェーデンとアメリカのエベレスト登頂隊が、スパイダルコナイフを採用した話は有名です。
パーシスタンスのスペック
パーシスタンスのスペックは以下のとおり。折りたたむと約10cmという手のひらサイズと、7cmの長さのブレードはとても使い勝手がいいです。まさに絶妙という言葉がぴったり。私がパーシスタンスを選んだ最大の理由はまさに “サイズ感” なんですよね。
- サイズ(使用時):約17.5cm
- サイズ(折りたたみ時):約10.5cm
- ブレード長:7cm
- ブレード素材:8Cr13MoV
- ハンドル:black G-10
8Cr13MoV t という素材
7千円程度の実売価格はスパイダルコとしてはかなり安価です。その理由はブレードの素材。中国で開発された 8Cr13MoV t というステンレス合金が使用されているんです。
とはいえ、実際に触ってみると箱出しの状態でも驚くほど切れ味が良く、精度の高さには驚きます。はっきりいって全く問題ありません。8Cr13MoV t という素材は、国産の鋼材AUS8と同等の組成らしいです。つまり、「研ぎやすいステンレス素材」といったポジションになるかと思います。
「中華製ステンレス」という点が唯一気になるところですが、実用性は十分なので、スパイダルコの入門には最適だと思います。
パーシスタンスの紹介
これがスパイダルコの箱です。包装は非常にあっさりしています。
ビニールに包まれたナイフ。説明書などはありません。
これが「パーシスタンス」です。スパイダルコのナイフの中でもベーシックでクセのない形がとても素敵。ブレードの長さは7cmなので威圧感なく実用性も十分。
「大きさと形」がパーシスタンスを選んだ最大の理由です。
上からみるとこんな感じ。3mmの厚さのブレードが綺麗に収まっています。収納部の内側がステンレス素材になっているのも素敵。
親指一本でワンハンドオープンが可能です。みなさん、これがやりたくてスパイダルコ製品を選ぶのです。
そうです、まさにこれがやりたかったんですよ。
ブレードにはこんな風に自動でロックがかかります。
ギザギザの部分を親指で左にずらすとロック解除です。
収納もワンハンドで可能。最高ですね、これ。
もうひとつ特徴的なのが、ブレードバックに施されたチェッカリング(滑り止め)です。このギザギザがナイフ操作を滑りにくくしてくれます。
ハンドル下にもチェッカリングがあります。
オピネルナイフと比較する
ポケットナイフの王様、オピネルの8番と比較してみます。長さはほとんど同じですね。全体的な大きさはパーシスタンスの方が大きい感じ。
重さはパーシスタンスが101g。
オピネルが48gでした。
ブレードの厚さはこれくらい違います。オピネルではバトニングは難しいですが、パーシスタンスならいけるでしょう。
実際に使用してみる
ステンレス製なのでサビを気にせず調理に使えます。
ガンガン水で洗っちゃいます。
肉の切り分けもサクサク。高価なナイフだとこういった場面で躊躇してしまうんですよね。
個人的にはこういった使い方が一番好き。ロマンを感じるんですよね。
折りたたみナイフなのに安定してバトニングできるのが素晴らしいです。調理もフェザー作りも、バトニングもできるので荷物が少なくて済みます。
まとめ
以上、Spyderco(スパイダルコ)のナイフ「パーシスタンス」のレビューでした。
率直な感想は、手軽な価格と実用に十分耐えるスペックをもった折りたたみナイフです。高価なナイフもよいですが、コレクション製が高くなってしまい気軽に使うことをためらってしまいますよね?パーシスタンスは6千円台で購入できるのでその心配は無用です。
ナイフというのは本来使うものです。眺めるものじゃない。
だからガンガン使えるナイフってすごく好きなんですよね。アウトドアで使い込むには最適なナイフだと思いますよ。
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