ユニクロの「ハイブリッドダウンパーカ」のレビューです。
「ハイブリッドダウンパーカ」は、天然の最強保温素材であるダウンに、テクノロジーを融合させたウェアです。
実際に買ってみましたが、これが凄くいい。
ダウンで身体の中心部を暖かく保ちながら、新素材の中綿を組み合わせることで、スッキリシルエットも実現しています。
「今年ナンバー1」という評価も多く、ファッション業界でも注目されている理由がわかりました。
Contents
ハイブリッドダウンパーカとは?

「ハイブリッドダウンパーカ」は、プロスノーボーダーの平野歩夢選手との対話から生まれたダウンです。
徹底的にこだわったのは、スタイリッシュさ、軽さ、動きやすさ。
ハイブリッドと呼ばれる理由は、ユニクロと東レが開発した「吸湿発熱中綿」と「プレミアムダウン」を効果的に組み合わせているから。
だから軽く、動きやすく、暖かい。
※「吸湿発熱中綿」=身体から出る水蒸気で発熱する素材
ハイブリッドダウンパーカの3つの特徴
自然と化学繊維の「ハイブリッド」

「ダウン」と新素材の「中綿」を効果的に組み合わせた構造は、まさに次世代アウターです。
- ダウン(前身頃・後身頃(ウエスト上)・首まわり)
- 吸湿発熱中綿(腕・脇・後身頃(ウエスト下)・フード)
なぜなら、アパレルではネガティブ要素だった「中綿」をテクノロジーで活かしているから。
雨に濡れやすい部分、動きの激しい部分を、発熱性のある「中綿」にすることで、耐久性を高め、ダウン特有の型くずれや、毛抜けを防いでいるわけですね。
スタイリッシュなデザイン

ハイブリッドダウンパーカはとてもスタイリッシュです。
特徴的なのが大きめのフードと美しく立ち上がった襟です。暖かいのはもちろん、顔まわりにボリュームがあるので「小顔効果」も期待できます。(相対的に顔が小さくみえる)
さらに、腕の部分もスッキリしていてとても美しいです。(これについては後述します。)
ダウン比率が黄金比

ハイブリッドダウンパーカのダウン比率は「黄金比」になっていました。
- ダウン90%
- フェザー10%
9:1が黄金比(高級ダウンのモンクレールとかもこの比率)と言われていますから、まさにドンズバです。
ちなみにダウンは水鳥の胸毛(フワッフワの部分)。フェザーは水鳥の羽(芯のある羽の部分)です。ダウン100%にしてしまうと保温性は増しますが、型崩れしてしまうため、芯のあるフェザーを1割入れることが理想とさています。
ハイブリッドダウンパーカの良いところ
ダウンが内側で膨らむ

これがハイブリッドダウンパーカの、「スタイリッシュさ」のキモだと思います。
表地は張りのあるマットなナイロン100%の生地ですが、ダウンは外側でなく、内側でふくらむように配置されています。
個人的にはこのカジュアル感をなくす工夫が凄いと思っているのですが・・おそらく、周囲の人の心理状態をこのように変化させる効果があります。
「なんかモコモコした人だな」→「なんかスッキリした人だな」
腕がモコモコしない

袖には「吸湿発熱中綿」を使用。
一般的なダウンと比較すると、袖のボリュームと縫い目が抑えられるので「野暮ったさ」がなくなります。体幹の部分が太くても、腕まわりを細くすることで、印象ってかなり変わりますからね。
人間の体の「先」って視線が集まるから、細いほうが良いらしいですよ。テーパードとかがスタイリッシュに見えるのも、時計や指輪が目立つのも同じ理由ですね。
収納が多い

ポケットは6つあります。(外側4・内側2)
深さ(スマホなどがすっぽりと入る)があり、手をいれる部分はファスナー付き。その他のポケットもボタン・マジックテープなどで閉じることができます。
だから「手ぶらスタイル」がしやすい。サコッシュ(小型のショルダーバッグ)とかいらない感じです。
また、外側のポケットはあたたかい裏地つき。これが地味によくて、手を入れたときにダウン特有の「冷やっとする感じ」がありません。
ハイブリッドダウンパーカのここがちょっと・・
ここまでハイブリッドダウンパーカを神のように扱ってきましたが、使ってみて「ここがちょっとな」と思ったところもあります。
- 裏地の色(黒にして欲しかった)
- 着丈(もう少し長めがよかった)
ブラック(2019年モデル)を買ったのですが、裏地がカーキだったのでカジュアル感を強く感じます。せっかくスタイリッシュなアウターなので、同色になったら最高だと思いました。
※2020年モデルは裏地がブラックに変更されました。
着丈はミドル丈で、おしりが隠れる程度。
賛否両論だと思いますが、もう少し長いと、より綺麗なシルエットになる気がします。そのため、あえてワンサイズ大きめにしている人もいるようです。
こんなシチュエーションでおすすめ
基本的には真冬の日常使いだと思いますが、スノーボードやキャンプ、バイクの防寒着にも使えると思いました。まとめるとこんな感じです。
- タウンユース
- ビジネス
- スノーボード
- キャンプ
- バイク
- 散歩
サッと羽織って「ボタン一個だけとめる」みたいな使い方もできるので、「ちょっとコンビニまで」みたいな使い方もできるのが最高。
暖かいアウターってたくさんありますが、これだけコスパがいいものはちょっとないですよね。
表地はナイロン生地なので容易に穴があきますが、価格(7,990円 ※11月26日までの期間限定価格)を考えると「焚き火専用」として買うのもありかな、と思います。
まとめ
以上、ユニクロ(UNIQLO)の「ハイブリッドダウンパーカ」のレビューでした。
「今年一番」と言われているだけに、機能性とスタイリッシュなデザインを両立した素晴らしいアウターだと思いました。
これだけのアウターが一万円以下というのは凄いですよね。もはや、ユニクロにしか作れないのではないでしょうか?
ユニクロが目指しているのは、考え抜かれた「究極の普段着」「LifeWear」です。こういった素晴らしい製品が生まれてくるのも必然かもしれませんね。
凄くおすすめですよ。