ワークマン(WORKMAN)のメリノウール靴下のレビューです。
寒さが増して、足もとが少しひやっとしてまいりました。登山用のメリノウール靴下もよいのですが、もう少し薄く、軽く、日常使ができるものが欲しい。できれば500円程度で気軽に使えるウールの靴下が欲しいなぁ・・と、探していたらみつけましたよ。
Contents
ワークマン(WORKMAN)とは?
ワークマンといえば、機能性特化の品揃えと、良心的な価格で人気のお店です。本社は群馬県の伊勢崎市。店舗は全国展開していて「ワークマン」591店、「WORKMAN Plus」321店、「#ワークマン女子」6店の、合計918店舗あります(2021年11月現在)
で、今年のメリノウールへの注力具合としては、「メリノウールの機能性を最大限に引き出して業界ナンバー1を狙っている!」のだそうです。
「それじゃあ、ちょと買ってみなくちゃ!」と購入してみました。
メリノウールとは?
メリノウールという素材についてもおさらいしておきたいと思います。
メリノウールというのは、オーストラリアやニュージーランドで飼育されている「メリノ種」という羊からとれる毛のことです。毛がとても細いため肌触りがよく、保温性も高いことから、ウールの最高級品とされています。
ワークマン メリノウール靴下の特徴
さっそくですが、ワークマンのメリノウール靴下の特徴をまとめてみました。
結論からいうと、安いのにメリノウールが60%以上使用されていて、軽く、必要なところが暖かく、普段使いしやすい靴下だというのが正直な印象です。
つまり、メリノウール靴下の入門機としては最適だと思いました。
2足で980円という安すぎる価格
はい。こちらがワークマンのメリノウール靴下です。お値段980円(税込)で2足セットでした。ちょっと安すぎないですか?
エクストラファインメリノが60%以上使用されている
これは最大の特徴だと思いますが、エクストラファインメリノウールが60%以上使用されています。ちゃんと高品質なメリノウールを使用していてるのに、コットンや化学繊維の靴下と同等程度の価格はすばらしいと思いました。
メリノウールの種類について
ちなみに、メリノウールには繊維の細さによっていろいろ種類があります。
ワークマンさんによると、今回の靴下はカーストの上位2番目にあたる「エクストラファインメリノ」を使用されています。左のロゴだと真ん中のグレード(エクストラファインメリノを60%以上使用しています)になります。
つまり、チクチクが抑えられた極細の高品質ウールが使われているということですね。
素材構成はどうなっているの?
続いて、素材構成がこちらです。
ウール・ナイロン・ポリウレタンという構成。それぞれの素材の特徴がこちらです。
- ウール:保温性・調湿性・防臭効果が高い
- ナイロン:摩擦に強い
- ポリウレタン:耐衝撃性・伸縮性に優れる
一般的なメリノウール靴下との比較
一般的なミドル丈のメリノウール靴下(厚手でとても暖かい)と比べてみました。
上がワークマンです。「なんだ、小さくて薄いじゃん?」と思いますか?確かにそう見えますよね。
重さの比較
確かに一部が薄めに作られているので、重量は一足(両足)あたり45gでした。いままで使用していたメリノウール靴下は53gの重さだったので約15%の軽量化です。
厚みの比較
続いて厚みです。つま先と、かかとはパイルになっているので同等の厚みがあります。
逆に足首とか足の甲のあたりは薄いです。重さが違うのはこの部分の素材が薄いためなのでしょう。
つまり、ワークマンのメリノウール靴下は、「軽量で、つま先は暖かく、かかとにはクッション性があり、スマートに履ける」というのが特徴なのだと思います。
ちょっとお見苦しいですが・・実際に履いてみるとこんな感じです。足の甲や足首は薄く、つま先とかかとが厚いのがわかりますでしょうか?
このつま先の厚みがポイントで、最も冷えを感じやすい足先に十分な厚みがあるんですよ。
素材感から想像するに、メリノウールの割合はつま先が一番高いと思われます。冷えやすく、汗をかきやすく、臭いやすい足先に、保温・防臭・調湿効果の高いメリノウールが多く使用されているのは理にかなっていますね。
執筆中、ずっと履いていましたが、足先がとくに暖かくて、とても良い感じでした。
スニーカーでも履きやすい
上記の特徴(つま先とかかとが厚い、足の甲や足首部分は薄い)が最も活きるシチュエーションの1つは、「スニーカーで、暖かく、防臭効果の高いウールの靴下が履ける」かもしれません。
足首まで厚みのある靴下だとどうしても野暮ったい印象になってしまいます。いままでは、全てが同じ厚さのメリノウール靴下を愛用していたのですが、ブーツの時は快適だけど、スニーカーの時にもっさりしてしまうのが悩みでした。
つまり冬の普段履きの靴下としてはとても活用度が高そうです。標高低めの秋冬のキャンプにも便利そうですね。特に替えの靴下を1つ持っていくなんてシチュエーションに重宝しそうです。軽いですし。
まとめ
以上、ワークマンのメリノウール靴下のレビューでした。
一部が薄いというデメリットはあるものの、一足490円という破格でメリノウール60%の靴下が買えるというのは感動です。
ちなみにこんな方におすすめですよ。
- コスパ最強のウールの靴下が欲しい
- 普段使いのできるウールの靴下が欲しい
- 軽量で、暖かい靴下が欲しい
今回紹介した靴下はオンラインだと取扱いがないようです。ご興味を持った方は、近所のワークマンさんで探してみてくださいね。私は「WORKMAN Plus」というお店で購入しましたよ。
参考になればうれしいです。
おまけ〜ウールの歴史を学ぶと素材選びが楽しくなる〜
ちなみに、ウールの歴史を深掘りしたい方にはこちらの本がおすすめです。
ウールは変化に対する順応性にとても優れています。
水を弾くのに水分を多く吸収できる。保温性、調湿性が高いので冬は暖かく、夏は涼しい。耐火性もあり、火がついても燃え広がることがない。
そんな魔法の繊維が人類の歴史にいかに影響を与えてきたのか?そんな視点で素材を深掘りすると、インナーや靴下選びがちょっと楽しくなります。
キャンプの時に読むのがおすすめです。