スノーピークの「タクード(KH-002BK)」のレビューです。
「タクード」は、スノーピークから発売されているコンパクトな石油ストーブです。正式には「高効率石油こんろ」であり、鍋などの煮込み料理にも最適。
アーバンな雰囲気ながらもメカメカしい感じのデザインには、とても男心をくすぐられます。
Contents
「タクード」のスペック
スペックはこちら。大きさは38cm四方、高さは34cmしかないので、重心が低く、安定感があるストーブです。価格も、スノーピーク製品にしてはそれほど高くはないですね。
- サイズ:380×380×340(h)mm
- 重量: 6kg
- 容量:油タンク容量3.1ℓ
- 燃焼時間:約15時間
- 使用燃料:灯油(JIS1号)
- 出力:2.15kw(1,800kcal/h相当)
- 価格:39,800円(税抜き)
「タクード」の特徴
タクードの特徴がこちら。非常にコンパクト(とくに高さが低い)なので車への積載も楽々。天板では煮炊きができて、IGTともドッキングできます。
- コンパクト
- 燃費がいい
- 煮炊きができる
- IGTシステムとドッキングできる
コンパクト
タクードは縦型のストーブとは違いとてもコンパクトです。38cm四方で、高さは34cmしかなので車への積載も楽々。天板がフラットなので上に荷物をのせることもできます。
ユニフレームの「焚き火テーブル」と並べるとこのくらいです。コンパクトなのが分かりますでしょうか?
燃費がいい
タクードは燃費がいいです。3.1Lの灯油で15時間燃焼できるので、一泊のキャンプにはちょうどいいですね。
天板で煮炊きができる
天板で煮炊きができるのも魅力的です。重心が低く、天板が広いので、安心して重量物を置くことができます。
ただし、本体のガードからはみ出るような大きさのものはだめです。本体に熱がこもり異常燃焼の可能性があります。
料理をしたり、お湯をわかしたり、湯たんぽをのせて温めたり。せっかくのストーブですから徹底的に活用したいですよね?
ちなみに、大きめのフライパンであれば、カバーを外して「強火調理」が可能です。
IGTシステムとドッキングできる
タクードの特徴のひとつが「スノーピークのIGTシステム」とドッキングできるという点。ということでIGTシステムにはめ込んでみました。
テーブルの天板とほぼフラットになるので、タクードで調理しながら、隣にお酒や料理などを置けるので機能的で美しいです。
「タクード」のレビュー
ショップで見ていたら猛烈に欲しくなり、当日お持ち帰りしてしまいました。(笑)
早速開けていきましょう。
とてもシンプルで、機能美を感じるデザインに惚れ惚れしてしまいます。さすがスノーピークですね。
周囲のガードはとても頑丈でしっかりしています。持ち手もついているので、持ち運びもしやすいです。
早速灯油を入れて、着火してみました。(使い始めは20分ほど芯に灯油を吸わせてから使用します)
最初は「ボッボッ」と赤い炎がでますが、だんだんとブルーフレームに変わっていきますよ。
タクードの点火方法
- ダイヤルを時計回りに(燃焼の方向)にまわし、芯を出します。
- 燃焼筒つまみをもってカバーを上げ、ライターなどで着火します。
音が消えて静かになったら、筒から出る炎が0〜2cmほどの高さになるように芯の高さを調整しましょう。
ちなみに、「芯の上げすぎ」はすすや一酸化炭素が多く発生し、「芯の下げすぎ」は、匂いと一酸化炭素が多く発生します。
炎がブルーフレーム(完全燃焼している炎)に変わり、良い感じになってきました。天板の熱が対流して部屋全体を温めてくれる構造なので、すごく暖かいです。
一方で、横方向にはさほど熱が来ないです。逆に考えると近くに物があったとしても比較的安全ということですね。
ちなみに、「すごくいいね!」と思うのが、キャップまで金属製ということです。長く使うものだけに、耐久性の素材を使用しているのが嬉しいです。たしかレインボーはここがプラスチックだったと思います。
裏には分厚いゴムキャップがしっかりと付いています。灯油を満タンにして車で移動していても一度も漏れたことがありません。
メーカーは推奨していませんのでご注意を!
「タクード」はOEM品?
タクードはトヨトミのOEM品のようです。石油こんろで有名なのがトヨトミ製のこちらですよね。デザインこそ違えど構造は同じですね。
トヨトミの石油こんろは、発展途上国にも寄付され、安心で安全な調理用こんろとして、生活問題・健康問題の改善に寄与しているようです。
価格はだいぶ違いますが、デザインはスノーピークのものが圧倒的に優れているので私は満足しています。
OEMとは?他者ブランドの製品を生産すること。またはその企業のことを言います。
どのくらい暖かいのか?
出力は2.15kw(1,800kcal/h相当)なので、それほど高火力ではありません。実際に使用した感想がこちらです。
リビングシェル で使用
「タクード」の暖かさについてですが、真冬の氷点下、スノーピークの「リビングシェル」で使ってみた感想は、「全体がふわっと暖かくなる」です。
タクードは「対流式」なので上昇気流がシェルター内を循環することで、シェルター全体の空気ををあたためます。つまり、目の前に座って「超あたたかい!」という使い方ではないんですよね。暖かさが局所的な「反射板方式」とはそこが違います。
エアコンのような暖かさイメージをすると分かりやすいかもしれませんね。
お家で使用
家で使用した場合はかなり暖かさを感じることができると思います。(シェルターのように隙間がないため)
6畳ほどの部屋で使用した場合は完全にTシャツで過ごせる暖かさ。むしろ暑いくらいになると思います。なのでリビングなどで部屋全体を温める感じで使うといいですね。
使用上の注意点
タクードをキャンプで使用する場合の注意点はこちらです。スノーピーク製のシェルター以外での使用は認められていないので注意が必要です。
- スノーピーク製のシェルター(リビングシェルなど)
- スノーピーク製の2ルームシェルター(ランドロックなど)
テントでの使用が認められていないのは一酸化炭素中毒になる恐れがあるからですね。(シェルターは締め切ったとしても隙間ができるようになっています。)
もちろんお家では換気に注意して使用してください。
シーズンオフのメンテナンス
シーズンオフになったら、灯油を抜き取り「芯の手入れ(から焚きクリーニング)を行って保管します。手順がこちら。
①タンク内の古い灯油を抜き取ります。(少ない場合は抜き取る必要はありません)
②通常どおり点火して、正常燃焼させます。
残った灯油が完全に燃焼しきるまで燃やしきったら完了です。(火力が小さくなっても自然に消化するまで燃やしきります。)
替え芯の入手方法
タクードの替え芯についてスノーピークに聞いてみました。「替え芯」の販売の予定はないようですが、アフターに出せば 「芯の交換」をした上で戻して貰えるとのことでしたよ。
さすが「永久保証」のスノーピーク、頼りになります。
まとめ
以上、スノーピークの「タクード」のレビューでした。
キャンプに持っていくストーブっていろいろありますが、これほどコンパクトでデザイン製の高いモデルは貴重だと思います。しばらく使用してみた正直な感想がこちら。
- すごく積載がしやすい。
- お湯がわかせるのが本当に便利。
- カッコいいので眺めていると幸せになる。
タクード、すごくいいですよ!
突然コメント失礼いたします。
キャンプWEBマガジン「CAMP HACK」編集部の松田と申します。
この度『スノーピークのタクード』特集記事に、こちらの記事のお写真たちを数枚ご紹介させていただきたいのですが、いかがでしょうか?(着火をしている画像など)
もしご紹介(転載)が可能でしたら、下記アドレスかコメント返信でご連絡いただければ幸いです。
ご連絡ない場合は画像の使用はいたしません。
それでは、お返事お待ちしております。