HILLEBERG・・HILLEBERG・・
最近では、1日中ヒルバーグのことばかり考えています。
ヒルバーグ(Hilleberg)は、軽量で耐久性に優れたテントやタープを販売している北欧のテントメーカー。非常に機能的で、優れたデザインは世界中のアウトドア愛好家が認めるところです。
で、毎年のことなんですが、暖かくなってくるとヒルバーグのことばかり考えてしまうんです。こんな感じの流れです。
暖房いらない → 小さいテントで良い → 日差しが強い → タープも張りたい = ヒルバーグ最高!
というわけで必然的に「ミニマムで無骨」なキャンプをしたくなってしまうんですよね。だって「カッコいい」じゃないですか。フラッと訪れた地で、「最低限のもので過ごしている姿」って。
そんな時、超軽量でシンプルな「ヒルバーグ」のテントとタープこそが、最適な選択肢になると思います。
画像:A&F
というわけで、「ヒルバーグ」のテントの「特徴」や「オススメのテント」について徹底的にまとめてみました。お買い物の参考にでもしてください。
HILLEBERG とは?
「Hilleberg the Tentmaker」は1971年、Bo Hillebergにより設立されたスウェーデンのアウトドアメーカーです。
きっかけは、Bo Hilleberg の「アウターとインナーを同時に建てられるテントを作れないか?」という思いでした。1人のキャンパーとしての目線が、始まりだったのです。
結婚後、スウェーデンに移り住んだBo Hillebergは自身の設計したテントの縫製を妻Renateに任せ、自身は設計と販売をする形づで、2人で優れたテントを開発し続けました。はじめは副業だったそうです。
そしてその努力の結果、「Hilleberg」のテントは多くのキャンパー達に支持されるようになりました。
今では「Hilleberg」の軽量で耐久性に優れたテントやタープは、知らない人がいないほど、世界中のアウトドア愛好家に愛されています。
ヒルバーグのテントの特徴
強靭な生地|Kerlon
ヒルバーグのテントには、Kerlon(ケルロン)いう特殊な生地が使用されています。その引き裂き強度は通常のテント生地の6~7倍の強度があると言われています。
他の多くのテントと違い、リップストップナイロンにシリコンの特殊加工がされているため、非常に耐水性も高く、経年劣化による「加水分解」がほとんどないため、数十年もの間、使用することができるそうです。
テント本体は「生地」が大部分をしめるわけですから、生地が優れているということはテントも優れているわけです。
だから、ヒルバーグのテントは高いです。
ヒルバーグの信条
ヒルバーグの信条は以下のとおり。テントとシェルターに特化することで、全世界のアウトドア愛好家に認められる、最高峰のテント・シェルターを作り続けています。
THE HILLEBERG PRINCIPLES
ヒルバーグ社はテントとバックカントリー・シェルターを作ります。それが私たちの仕事であり、1973年の最初のテント以来、私たちはたった1つのシンプルな判断基準によって突き動かされてきました。テントやシェルターの可能性を見定め、それから、その望ましいパフォーマンスのために6つの基本理念の最適なバランスでテントやシェルターを作っています。また、最高のパフォーマンスのバックカントリー・シェルターを生み出す、このデザイン手法を信じてもいます。
出典:HILLEBERG公式サイト
4つのレーベル
ヒルバーグのテントは以下の4つのレーベルに分類されています。
BLACK LABEL
ヒルバーグで最高峰のスペックを誇り、あらゆる過酷な環境に適応できます。その性能の高さから、極地遠征にも標準採用された、究極のモデルです。
RED LABEL
耐久性と軽量性のバランスが良い4シーズン対応モデルです。究極の耐久性よりも軽量であることに比重を置いています。最も使い勝手のよいテントだと言えるでしょう。
YELLOW LABEL
最軽量であることにに重きをおいたモデルです。そのため、耐久性はいくぶんか犠牲になっています。暖かい季節に平地で使用することを想定しています。
BLUE LABEL
個性的で大型な幕が集まったレーベルです。
レーベル別のテント
BLACK LABEL
ケロン4GT:4人用
ケロンとはスカンジナビア北部に住むサーミ人の言葉で、「素晴らしい」を意味します。その名のとおり、耐久性・耐風性・室内の広さ、全てにおいて、最上級のテントです。その優れた性能により、「極地遠征」に標準的に使われるテントとなりました。
ヒルバーグを代表するフラッグシップモデルと言えます。
サイタリス:4人用
サイタリスとはサーミ人の言葉で「槍の形」を意味します。脅威的な広さを持つ最高峰のテントです。
登山家のベースキャンプなどにはもちろん、家族でのファミリーキャンプにも適しています。
スタイカとはサーミ人の言葉で「高い」または「尖っている」という意味です。カヌー旅行者のためにデザインされたテントで「完全自立型」の2人用のテントになります。
とにかくシンプルで使い勝手のよいモデルなので一つは持っていたいテントですね。
タラ:2人用
「トンネル型」「ドーム型」の長所を合わせもつ、「トンネル・ドーム」ともいえる究極のテントの一つです。インナーは垂直に近い壁を持ち、そのフレームワークからは、圧倒的に高い剛性を感じとることができます。
前室も広めの構造になっています。
RED LABEL
アクト:1人用
「アクト」とはサーミ人の言葉で「単独」を意味します。なんと「ポール一本」で設営できる1人用テントで、わずか1.7kgの重量しかありません。そして4シーズン対応。
一人旅をするパッカーにとっては最適な選択になるでしょう。非常にコンパクトでありながら、広めの前室があるのもポイントです。
イチオシのテント!
ウナ:1人用
「ウナ」とはサーミ人の言葉で「小さい」を意味します。完全自立型で設営場所を選ばない、1人用テントです。前室はないのですが、その分、インナーの幅が110cmあるので、隣に荷物を置く十分なスペースを確保することができます。
ナロ4GT:4人用
「ナロ」は、スウェーデンのケブネカイセ山脈にある山頂の名前です。ブラックレーベルの「ケロン」のレッドレーベルモデルになります。大量の荷物も収納できる大きさでありながら軽量で、非常に広い前室を確保していることが特徴です。
YELLOW LABEL
エナン:1人用
「エナン」は、スウェーデン北部のJämtland山脈にある小さな川の名です。「アクト」のイエローレーベルモデルになります。違いはインナーの前面が固定メッシュになっている点と、アウターの生地がkerlon1000に変更されている点です。メッシュ部分がフルクローズできない為、3シーズン対応になりますが、1.2kgと信じられないほど軽量です。(アクトは1.7kg)
冬期に使用しないようであればオススメのモデルです。
アンヤン2:2人用
「アンヤン」とはスウェーデン北部の湖の名前です。非常に通気性に優れ、軽量です。比較的暖かい時期の使用が想定されています。「エナン」よりも室内は広く、幅が110cmあるので、2人用のテントとしてはもちろん、デラックスなソロ用テントとしても非常に快適に使っていただけます。
BLUE LABEL
アトラス:8人用
「アトラス」は、ギリシア神話に出てくる地球を守る巨人の名前です。移動型の研究ステーションを必要とする極地科学者のために設計されました。最大で8人が横になることができる大型のシェルターです。その大きさの割には比較的軽量で、設営がしやすいのが特徴です。
オススメのテント
ソロキャンパーには「アクト」をオススメしたい
個人的には1本のポールで設営できて、4シーズン対応の「アクト」を全力でオススメしたいです。
ポールなども含めた総重量は驚きの1.7kg。ミニマムにソロキャンプをしたい人には「最適な選択」だと思います。専用のオールメッシュインナーのオプションもあるので、真夏も非常に快適に過ごせるでしょう。
夏に近づけば暖房はいらないので、このくらいのサイズ感のテントがちょうど良いんですよね。余裕のあるヒルバーグの「タープ10」あたりと組み合わせると、面白いかもしれませんね。
以上、ヒルバーグのテントの紹介でした。まだまだヒルバーグ病は続きそうです・・
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