こんばんわ、@ソロニワです。
今日は「焚き火」を科学しようと思います。
キャンパーなら ”焚き火の真理” をもっともっと知る必要があると思いませんか?「薪がどうしたら燃えるのか?」を理解し、効率的な焚き火のやり方を考えましょう。
薪が燃える温度
まずは、木材の温度別の状態です。
- 100℃ 可燃性のガスが発生する
- 250℃ 可燃性のガスが引火する
- 450℃ 木材が自然発火する
つまり、木材を安定して燃やすには(焚き火をするには)250℃から450℃の温度を安定的に供給する必要があるということが分かります。
ライターの温度は800℃〜1000℃と言われています。一方、ファイヤースチールの温度は3000℃。瞬間的な温度にはなりますが、コツをつかめば簡単に火起こしをするこが可能です。
ファイヤースチールでの火起こしについてはこちらの記事でまとめています。一発着火の方法について書かれています。
薪が燃えやすい条件
薪が燃えやすい条件がこちら。
- 乾燥している
- 酸素が十分にある
つまり、乾燥された薪に酸素が十分に供給できるように薪をくべれば良いわけです。これを考えながら木材を配置する必要があります。となるともうこれしかない。
井桁型 = 最強
初心者が初めて焚き火をするのであればこの組み方にしましょう。焚き火=井桁型 と覚えてください。
火口の必要性
太い薪にライターの火を近づけても燃やすことができないのは、空気との比率が悪いからです。つまり単位あたりの酸素を十分に提供すればいいわけです。
火起こしの際、麻ひもをほぐしたものがよく燃えるのは素材と素材の間に空気がたくさんあるから。フェザースティックや細い薪がよく燃えるのも同じ原理で、空気とのバランスが良いからです。
粉塵爆発なんてその最たるものでしょう。単位あたりの空気の豊かさが尋常ではない。
麻ひもほぐしたやつ最高
やはり、麻ひもをくしゃくしゃしたやつは最高ですね。
薪割りの必要性
薪割りをする目的としては主に2つあります。
- 乾燥させやすくする
- 酸化しやすくする
薪割りをすることで水分の蒸発が促進され、そのままで保管するよりも早く乾燥させることができます。同時に、木材の体積に対する表面積が増えるという効果もあります。
つまり酸素と結びつく面積が増えて燃えやすくなるんです。”燃焼=酸化” ですからね。やはり薪割りは必要なんですね。
薪割りは正しい
薪を選ぶ
乾燥している薪
切ったままの薪の水分含有率は50%といわれていますから、すぐに燃やすのは難しいです。薪が燃えるには温度の上昇が必要ですが、水分が飛ばないことには温度を上昇させることはできません。
乾燥させるには1年〜2年程度が必要になると言われています。里山の家の壁に薪がびっしりと並べられていたりするのにはわけがあるんですね。
針葉樹と広葉樹の薪
単純に燃えることを考えれば、柔らかく密度が低い針葉樹の薪の方が燃えやすいです。なぜなら、密度が低い=空気をたくさん含んでいるから。
一方、広葉樹はかたく密度が高いので火付きが悪いです。しかしながら一旦安定して燃えてしまえば長時間燃焼させることができます。
広葉樹と針葉樹はしっかり使い分けたい
焚き火のやり方 まとめ
- 薪を斧で割る
- 麻ひもをほぐす
- 麻ひもの周りに薪を井桁型で組む。(細い・中くらい・太いの3段階でつくるのが理想です)
- ファイヤースチール・ライター等で火をつける
以上、焚き火を科学してみました。焚き火のやり方に悩んでいる方、火起こしがなかなかうまくいかない方など少しでもお役に立つことができたら幸いです。
ではまた。
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