【ナスの育て方】ナスのプランター栽培は難しいのか?2株植えて実際に栽培してみた。




こんにちわ。自家製の麻婆茄子に憧れているソロニワです。

ナスのプランター栽培をしてみたらすごく楽しかったのでシェアさせてください。ナスは大きくなるのでプランターは難しい?でも管理が楽だからプランターで栽培してみたい。ということで、黒陽と千両2号という別の品種をプランターで比較栽培してみました。

黒陽さんと千両2号くんによるナスのプランター栽培実践物語です。

ナスのスペック🍆

ナスはインド東部が発祥の多年草です。そして彼らには高温多湿で強い光のある環境が必要。また、日本では奈良時代(710-784)には栽培されていました。

和名ナス
英名Aubergine(英国)Eggplant(主に北米)
分類ナス科ナス属
原産地インド東部
栽培時期5月〜10月
発芽適温20~30℃
生育適温昼23~28℃  夜16~20℃
日当たり好む
湿度湿度 90~95%
土壌酸度pH6~6.8(6以下が酸性)
連作障害あり 3-5年はナス科の栽培できない(じゃがいも・トマト・ピーマンなど)

ナスの育て方(実践)

ナスを植え付ける

ナスの苗を植えつけします。今日は2024年7月7日、あっ七夕だった!

ナスは5月くらいに植えつけをするみたいですが、「まだ苗売ってるし、秋まで収穫できる品種だからいけるでしょ!」という理屈で買ってきました。

ナスの土づくり(保肥性をよくする)

ナスは土をあまり選ばない植物ですが、プランター栽培ならホームセンターの培養土が無難。&ナスは肥料食いで有名だから、培養土に少し資材を追加していきます。

これは粒状の赤玉土と、根腐れ防止の軽石パーライトです。

赤玉土は保肥性(肥料をつかまえておく力)が高く、黒曜石のパーライトは多孔質で空気を含みます。これらの資材は植物の根の呼吸を助け、土壌の水捌けがよくします。

ナスは肥料食いで水やりがたくさん必要だから保肥性と水はけを改善するというわけです。

ナスのプランターサイズ

ナスは大きくなるので、プランターは最低でも直径30cm、高さ30cmくらいのものが必要です。私が使用するのは直径33cm、高さ27cmのプランターです。もっと大きくても良いくらい。

アップルウェアーというメーカーのの33型の鉢です。30cmより少し大きい33cmの大きさが絶妙に使い勝手がよく、フチの折り返しがしっかりしていて持ちやすい。これはおすすめです。

市販の培養土に1割くらい赤玉土とパーライトを混ぜ込んでいきます。少し化成肥料も追加しておきました。以前、ナスの苗に水をあげすぎて枯れたことがあるので根腐れ対策です。

鉢底には石のかわりに赤玉土(大粒)をいれます。ケチって4cmくらい。

培養土を7割くらい入れます。上に苗を置いたときに高さがちょうどよくなるように。

苗を黒いプラ鉢から取り出しました。根は白いので健康そうですね。根腐れすると茶色になります。

プランターにウォータースペース(水をためる部分)が数センチ残るようにして、縁から少し下に苗の根本がくる高さに置きます。

培養土をさらに追加しました。

支柱を立てて水をやる

ナスの苗はまだ細いから支柱を立てます。誘引ひもで縛って水をたっぷり与えたら、ナスの植え付けは完成。支柱は最初一本で大丈夫ですが、今回は枝の数を3本にする「3本仕立て」で育てるので最終的には3本に増やします。

支柱はなんでもよいですが、こういった3本の支柱とサポートパーツ(支柱と支柱をつなぐ)があるものだと頑丈で便利です。わたしも使っていますが使いやすかったです。

ナスのプランター栽培開始

今回植え付けたナスは千両2号という品種(右)です。秋まで収穫できる代表的な品種。

実は千両2号くんには「黒陽さん」という先輩がいます。黒陽さんは黒光りした陽キャの経験者。陽キャだから行動が早く抜群に実がなるみたい。

  • 千両2号 → 夏秋どり用を中心に、品質と栽培性に定評のある長卵形品種 長期栽培に適している
  • 黒陽 → 極早生で抜群の豊産性をもつ太長なすの代表的な品種 皮が千両2号より柔らかい

黒陽先輩の黒くてたくましい身体。

「黒陽さん」はすでに実を成らせたことがある経験者。はたして千両2号くんは先輩を超えられるでしょうか?また変化があったら、黒陽さんと千両2号くんの様子を更新していきたいと思います。

ちなみに、黒陽さんの1本目は撮影後にハンバーグの添え物になりましたw めちゃくちゃ美味しかったです。黒陽は皮が薄くて柔らかくて美味しいって思いました。

ナスの成長の様子

その後のナスの成長の様子も更新していきたいと思います。

黒陽さん千両2号くん
84
収穫量

2024年7月11日 ナスの植え付けから4日目。黒陽さんは成長が著しく、1本収穫後、すでに5個くらい子が形になってきています。さすが経験者は違うようです。

ナスって実をつけると「あっ俺はできるやつなんだ」ってなるみたい。とくに黒陽さんはバシバシ子を作れる品種なので期待大です。


2024年7月20日 千両2号くんの植え付けから13日目。

黒陽さんは4本実をつけて花も咲いています。千両2号くんもすでに1番果に実がなりました。ナスは3番果くらいまでは早めに収穫して株の成長を促したほうがその後の実なりがよいみたいです。

なので黒陽さんは2本目、千両2号くんは1本目収穫!

2024年7月27日 植え付けから20日目。黒陽さんは複数の実をぶら下げている状態。でも実にツヤがなくボケナスぎみ?(水分不足が原因らしい)千両2号くんの成長スピードが増してきました。葉も千両2号くんのほうが大きい。

上り調子の千両2号くんと下り坂の黒陽さん、千両2号くんは近い将来先輩を超えるかもしれませんね。明らかに勢いに差がついてきたと思うんですが、もしかしたら赤玉土を培養土に混ぜたのがよかったのかも(保肥性が高いから)

撮影後、黒陽さんは2本収穫されてナスの天ぷらにされました。ボケナスだったけど、すごく美味しい。そうめんと天ぷらで楽しませていただきましたよ。

2024年8月4日 千両2号くんの植え付けから28日目。黒陽さんは一つ実をつけている。千両2号くんは複数の実が成長中。黒陽さんは5本目収穫です。千両2号くんは来週くらいかな?

2024年8月10日 千両2号くんの植え付けから35日目。黒陽さんは2つ実をつけています。千両2号くんは硬い奇形果を3つ除去しました。これは石ナスといってなかなか大きくならず、カチカチです。石ナスの原因は暑さや地温の低下などです。

また、双方枝葉を放任していたので剪定を行いました。まず、側枝についている実の上に葉を一枚残して切ります。

「解!」

2024年8月12日 【悲報】黒陽さんが午前中に萎れてしまいました。2日前までは元気に撮影されていたのに。ショックです・・青枯病だと思いますが、鉢で育てていて感染らないので様子をみたいと思います。

黒陽さんは急遽2本(7本目)収穫、トマトパスタにして楽しみました。黒陽さんが大病なのに美味しくいただいちゃっていいんだろうか・・葛藤です。でもうまい!!

2024年8月18日 8/12に萎れてしまった黒陽さんが復活しました。でもやはり青枯病なのかな?今度は右の千両2号くんが萎れています。なんだか我が家のナス栽培は忙しいです・・なんなのこれ?

2024年9月5日 植え付けから約2ヶ月がたちました。夏の猛暑が一段落し、過ごしやすくなってきたので、わがやのナスは元気をとり戻した様子。2株とも8月中に強めに切り戻しをしているので葉が茂っていませんが健康的になってきた感じがします。これで秋ナスが楽しめるかな?

今日は黒陽さんを1つ収穫してジャージャー麺に添えました。千両2号くんは8/18以降実がなっていません。

ナスの育て方(理論)

ナスの基本的な栽培方法についてまとめてみました。

ナスは土をそれほど選ばない

ナスはあまり土を選ばない野菜ですが、プランター栽培は水はけ・通気性が悪くなりやすいので、培養土を使用するのが無難です。適正な土壌賛度はpH6~6.8(6以下が酸性)です。

保肥性(肥料を保持する性能)の高い赤玉土などを土に混ぜてあげると肥料持ちがよくて、より良いと思います。(プロの農家さんも赤玉土を少し混ぜていました)

ナスの仕立て方は3本がおすすめ

ナスを「何本の枝で育てていくか?」を決めます。実の大きさと収穫量のバランスを考えるとプランター栽培なら3本仕立てが無難だと思います。

コンパクトに育てたいかたは2本仕立て。4本仕立ても可能ですが、実の大きさが小さくなるし管理が大変そうなので候補から外しました。5本、6本にして育てる人もいるみたいです。

ナスの支柱の長さ

ナスの支柱の長さは120cm〜150cmが目安です。わたしは120cmで育てていますが足りなくなったら150cmに交換する予定です。太さはプランター栽培なら11mmで十分だと思います。

ナスは水やりが重要

ナスは特に水切れに注意が必要な植物で、水切れしてしまうとなかなか復活しません。ボケナス(つやがないナス)の原因も水不足で実の肌が凸凹になってしまうのが理由です。

インド東部が原産ということもあり湿気のある環境でも問題なく育つようですが、経験上、あまり大きくなっていない状態での過度な水やりは逆に萎れます。根がしっかりと張って大きな株になってからは大量の水を吸い上げるので、多くの水を必要とします。なので株の大きさに応じた水やりがベストです。

プランターの場合は乾燥しやすいので、毎日朝の涼しい時間に1回水やりをします。路地栽培であれば、2,3日に一回程度が目安です。路地で毎日水やりしていたら萎れて枯れました。だからやりすぎだったんだと思います。

ナスは肥料食い

ナスはとても肥料食いなので肥料はしっかりと与えます。2〜3週間に一回、50g(成人男性一握りくらい)の化成肥料(8-8-8など)を与えます。肥料不足のサインはこちら。

肥料過多のサイン花と成長点の距離が長い(20cm以上)
肥料不足のサイン花と成長点の距離が短い(15cm以下)

また、雌しべが雄しべより明確に長いのが、健全な状態です。雌しべが雄しべより短くなっていたら栄養不足のサインです。

ナスのわき芽かき

3本仕立ての場合、第1果房(1番最初の実)の真下と、もう一つ下のわき芽を伸ばします。そこから下のわき芽は全てかいていきます。

わき芽は枝と葉っぱの間45度のところに出てきます。余分なわき芽をかくことで、3本の枝と実に光合成の養分がしっかり運ばれます。

1本仕立て主枝一本のみ。わき芽全部かく
2本仕立て主枝と、第1果房の真下のわき芽を育てる
3本仕立て主枝と、第1果房の真下のわき芽+さらに下のわき芽を育てる

まとめ

ナスは高温多湿な日本の気候に適した野菜です。また、調理の幅が広いから楽しいです。油で揚げたナス・麻婆茄子・ナスの煮浸しなど。考えただけで、お腹がすいてしまいますね。

みなさんもナスを育ててみませんか?楽しいですよ。ソロニワでした。