【まとめ】Apple Siliconとは?M1チップ搭載の新型Macはここが違う!




こんにちわ、@ソロニワ です。

Appleシリコン搭載の新型Macが発表されました。

Macの心臓部であるチップが、独自開発したものに置き換わるわけで・・興奮がおさまらないわけです。MacBook Airの速度は3.5倍、グラフィックが5倍だとか?「なんですかそれ?界王拳ですか?」

で・・「Appleシリコンてなんなの?」「新型Macは何が違うの?」という点をまとめてみました。

Appleシリコンとは?

image:Apple

Apple Siliconというのは、Apple Inc.が独自開発したチップ(Soc)のことです。

設計はAppleで、英国のArm社が製造しています。すでにiPhoneやiPad に搭載されているもの(A14 Bionicなど)なのですが、今回Mac用として発表された最新チップが「M1チップ」というものです。

スペックやパフォーマンスがこちらです。

  • 8コア搭載(高性能コア×4 ・ 高効率コア×4)
  • 160億個のトランジスタ(最新のA14 Bionicチップは118億個)
  • 16コアのニューラルエンジン
  • 11兆/秒の演算処理
  • 消費電力は従来の1/4
  • wあたりのパフォーマンスが3倍
  • グラフィック性能は2倍

2004年からMacにはintel社のチップが搭載されていましたが、16年間ぶりに、独自開発チップに移行するということです。

M1チップ搭載によるMacの進化

image:Apple

新型Macの最大の変更点は、先に紹介した次世代の「M1チップ」の搭載ですが、M1チップはどんなことを可能にしてくれるのでしょうか?

具体的には以下のとおりです。

  • 処理が高速になる
  • 価格が安くなる
  • 低消費電力になる
  • アプリに互換性ができる

処理が高速になる

M1チップはAppleが設計し、Appleのアプリを動かすことに最適化されています。だから低電力化でも処理が速い。

一方、万能であるintel製のチップはAppleのアーキテクトに最適化されているわけではありません。その結果が、「MacBook Airの3.5倍の高速化」なのだと思います。

価格が安くなる

intel製のチップからM1チップ(独自開発)に変更されると、チップの原価が安くなります。残念ながら、今回のラップトップモデル(AirとPro)は「価格据えおき」でしたが、今後のMacには低価格化に期待がもてますね。

低消費電力になる

M1チップは低消費電力(従来の1/4)なので、発熱が抑えられます。そのため、CPU(熱に弱い)の性能を最大限に発揮でき、バッテリー駆動時間も長くなります。さらに、放熱デザインも変更できるので、Macbookの「デザインの自由度」は上がるでしょう。

つまり、より軽く、シンプルで、美しいMacを作ることが可能になります。ちなみに、新型MacBook Airは放熱ファンのない「ファンレス構造」になりました。

アプリに互換性ができる

ユーザーにも開発側にも嬉しいのがアプリに互換性ができるということです。iOSやiPadOSのアプリがそのままMacでも使用できたら嬉しいですよね。

これはユーザーにとっても嬉しく、アプリ開発者にとっては、やりがいのあることだと思います。

M1チップ搭載のMacは3種類

今回、M1チップが搭載されるMacは、以下の3モデルです。

それぞれの特徴と感想をまとめてみました。

MacBook Air

image:Apple

まずはMacBook Airについて。価格は104,800円〜と据え置きです。

  • CPU:最大3.5倍高速
  • GPU:最大5倍高速(グラフィック)
  • 機械学習:最大9倍高速(画像認識や音声認識)
  • ファンレス構造
  • バッテリー:最大18時間

ポイントは、ファンレス構造になり、静かで衝撃に強くなったこと。そして、CPU速度が最大3.5倍高速になったことです。今回一番「すごくないか?」と思いました。Airは完璧かも。

イベントでは、「同等クラスで最も売れているWindowsノートパソコンより3倍速い」「過去1年間に発売されたノートパソコンの98%より速い」と発表されていました。

MacBook Pro 13インチ

image:Apple

つづいてMacBook Pro 13インチです。価格は134,800円〜とこちらも据え置き。

  • CPU:最大2.8倍高速
  • GPU:最大5倍高速(グラフィック)
  • 機械学習:最大11倍高速(画像認識や音声認識)
  • ファン搭載
  • バッテリー:最大20時間

ポイントはCPUが最大2.8倍高速になり、機械学習(画像認識や音声認識)も11倍高速になったこと。バッテリー駆動が20時間と、intelモデルの2倍になっている点にも注目です。

冷却ファンは搭載されているものの、「低電力なのにファン回さなきゃいけないほど高パフォーマンスってことでしょ?」という期待が止まりません。

ちなみに、CPU速度が2.8倍というのは、1.7GHzのIntel Core i7搭載のMacBook Proと比較しての数値のようです。

Mac mini

image:Apple

さいごにMac miniです。価格は72,800円〜と従来モデル(Core i3)より1万円安い。

  • CPU:3倍
  • GPU:最大6倍高速(グラフィック)
  • 機械学習:最大15倍高速(画像認識や音声認識)
  • 価格が唯一安くなった

ポイントは速度が上がり、価格が下がったことでしょう。私はノートしか使わないので検討には入りませんが、Mac miniの購入を検討していた人にはビッグニュースかもしれません。

MacBookAir M1のベンチマーク結果

「本当に速いかどうかはベンチマーク結果を見ないとね」

というところですが、Geekbenchには、MacBookAir (M1チップ搭載)と思われる結果が掲載されていました。

結果は、シングルコアスコア:1687・マルチコアスコア:7433 で、シングルスコアでは既存のMacbook全てを超える速度。

最新のiPad Air(第4世代)や、iPhone12 Proにも勝利。

マルチスコアでも、MacBook16インチの最上位モデル2.4GHz(Core i9)のマルチスコア:6812 を凌ぐ結果となっています。

これが新しいMacBook Airの実力なのか・・

まとめ

以上、Apple Silicon(M1チップ)による変化と、新型Macのまとめでした。

最近のMacbookには大きな進化を感じなかったのですが、今回の発表は「Macの未来」を感じさせてくれるものでした。

チップの変更によって「このソフト動くの?」とか、「バグが・・」という心配はあるものの、この倍倍Macには、ついついお財布のひもが緩んでしまいそうです・・・

参考になればうれしいです。