Snow-peak(スノーピーク)とは?




あのアップルが新潟まで視察に来たという「スノーピーク」とても素敵ですよね。スノーピークにはどんな歴史があり、どんな強みや背景を持っているのか?本記事では、徹底的に「スノーピーク」をテーマに書いていきたいと思います。

スノーピーク(Snow peak)とは?

スノーピークは、新潟県三条市に本社を置くアウトドア用品のメーカーです。製品としてはオートキャンプ用品が8割程度を占めています。

モノづくりで世界的な有名な新潟県三条市の鋳鉄の技術を活かし、フィールドでの徹底した検証から生まれたギアは、どれもラグジュアリーでハイエンド。

自らもユーザーであるという社員達は様々なイベントを通して顧客との信頼を築きながら、非常に強固なユーザーエンゲージメントを築いています。「人生に、野遊びを!」のスローガンのもと、活動の領域は今やキャンプ場にとどまらず、都市や住宅、オフィスなどにも広がりつつあります。

オートキャンプの市場を自ら作る

88年、パジェロなどのSUVが全盛の時代に、スノーピークは世の中にオートキャンプを提案しました。これまで「ホテルに泊まれない人がするもの」というイメージが強かったキャンプのイメージを大きく変革し、「キャンプは快適でお洒落なもの」とすることで、自ら市場を作ってしまったのです。

そのオートキャンプのイメージというのは、SUVに乗り、大型のドーム型テントとシステマチックなキッチンやテーブル、調理器具を積み込んでキャンプ場に出かけるというものでした。

スノーピークの2つの強みとは?

強烈なユーザーエンゲージメント

色々な企業が自社のファンを作るために必死になっている時代です。しかしながら、スノーピークは自然とユーザーとの間に強烈なエンゲージメントを築き、熱狂的なファンを維持し続けているように見えます。

それには一体どんな理由があるのでしょうか。答えは一つしかありません。「ユーザーを大事にしているから」です。ちなみに山井社長はこう言っています。

スノーピークの「真北の方向」を一言で表すと、それは「ユーザーの笑顔」である。

スノーピークウェイの実施

スノーピークは、「スノーピークウェイ」というキャンプイベントを1998年から続けています。このスノーピークウェイはスノーピーク社員とユーザーが同じキャンプ場でキャンプをし、様々なワークショップやイベントを楽しんでもらいながら、夜には「社員とユーザーが焚火を囲んで直接語り合う」といったイベント。

ユーザーからの意見を聞き、その場で即決断することもあるそうです。ちなみに山井社長はもちろんのこと部長以上の幹部社員は全員参加しているんだそうです。

画像:繊研PLUS

時には耳の痛い意見もあるようですが、山井社長は「本社の社長室ではわからない生のユーザーの声を聞ける場」として歓迎しているそうです。熱狂的なファンが維持されるのも納得な気がしますね。

「ユーザーとの接点を大事にしている」ということ。それはユーザーの幸せにつながり、スノーピークの最大の強みになっているんですよね。つまりビジネスにユーザーが寄り添っているイメージ。本当に理想的ですよね。

地場産業を活用した開発力

もう一つ強みをあげるとすれば「開発力」だと思います。「ユーザー目線で、世の中にないものを作る」というスノーピークの開発力は恐らくアウトドア業界では世界一。そして、その最高レベルの開発を裏で支えているのは、スノーピークの本社がある新潟県、燕三条の工場。

新潟県燕三条は、伊勢神宮でも使われている「和釘」の生産で栄え、鋳鉄の高度な技術で世界的に有名なモノづくりの町です。その高度な技術に支えられ、スノーピークの製品は作られているんです。(ちなみにこの燕三条の工場がなければスノーピークの製品の3分の2は作れないと言われています。)

地場産業の力を最大限に活用しながら成長しているんですね。

スノーピークのミッション

「人間性を回帰させる」というのがスノーピークのコアなミッションになります。そして、そのミッションを元に同社は、革新的な製品を作り続けています。

私はユーザーの1人ですが、社員でもないのにこのミッションに強烈に共感してしまっています。そんな企業がありますか?

アウトドアというのは先進国に特有の文化。そして先進国では最先端で働けば働くほど、大きなストレスに悩まされたり、時間のゆとりや自然とのふれあいというものが薄れてしまいがちです。

だからこそ「自然と触れあい、人間性を回帰する」というスノーピークのミッションや、ライフスタイルが多くのユーザーに共感されるのだと思います。

これは人間社会では非常に重要な事であり、恐らくこの先の未来においても変化することのないサステイナブルなものだと思います。(文明が発達すればするほどニーズが高まる)

今後の展開

今後の展開についてはキャンプ場からキャンプ場の外へ、事業を拡大していく方向性のようです。

  • 日本のキャンプ人口は6%程度で先進国の中では最も低い。20%を目指していきたい。
  • 今後の施策はアーバンアウトドアという構想。都市型の人間にもスノーピークの製品と考え方を広げていきたい。

スノーピーク本社(Headquarters)について

5万坪のキャンプフィールドの敷地にある本社。ユーザーは本社の敷地でキャンプを楽しみ、なんと本社内の見学まで可能だそうです。焚火台などは本社で作られているので、製造の様子を見ることができるんです。徹底してユーザー目線をつらぬくスノーピークならではの考え方ですね。

画像:にいがた観光ナビ

まとめ

以上、スノーピークについての紹介でした。

スノーピークウェイの最後にはこんな言葉があります。スノーピークが拡大し、熱狂的なファンがどんどん増えていくのがわかる気がしますね。

「私達は私達に関わる全てのモノに良い影響を与えます。」

みなさまのアウトドアライフがより充実したものとなりますように。














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