焚き火に最適な薪について(薪の種類と密度の関係 )通販はおすすめ?




こんにちわ、@ソロニワです。

みなさんは ”焚き火” が好きですか?

ぼくは年間60〜70回ほどは焚き火をしていると思います。

焚き火には心を落ち着かせる効果があるのですが、それは「1/fの揺らぎ」(エフぶんのいちのゆらぎ)の法則にあてはまるからです。「1/fの揺らぎ」の代表的なものには、星の瞬き、波の音、小川のせせらぎ、ろうそくの炎 などがあります。もちろん焚き火にも「1/fの揺らぎ」の法則があてはまります。

規則的でも不規則でもないその中間の「揺らぎ」は、人の心を癒すと言われています。みなさんも感覚的にその心地よさは感じているのではないでしょうか。

日常的に焚き火をして、色々な薪を使用してきましたが、そんなふうにしていると「良い薪」と「悪い薪」が自然と分かるようになるんですよね。

ということで、焚き火をするにはどんな薪がよくて、どんな薪がダメなのか?まとめてみましたよ。色々な種類の薪の特徴と密度についても比較しています。

ちなみに、下記のような疑問を持っている人に向けて書いています。

  • 薪の種類を教えて。
  • 焚き火にはどんな薪が適しているの?
  • 木の種類で何が違うの?
  • 薪を数値で比較できるの?
  • 薪はどこで買えば良いの?
  • 薪を燃やす上で注意をする点は?

薪には2種類ある

広葉樹

いわゆる雑木林に生えているような樹になります。日本では古来より針葉樹が建築に用いられることが多かったため、その他の樹木は「雑木」と呼ばれるようになったそうです。

身が詰まっているので、密度が高く、硬く、火持ちが良いです。油分やヤニが少ないので煙も少ないです。有名な「カシ」「クヌギ」「ナラ」「ケヤキ」などの種類があり、それぞれ少しずつ特徴があります。

値段としては針葉樹に比べて高価です。ホームセンターなどでは1束 700〜800円というのが相場になると思います。密度が高いので乾燥するのに時間はかかりますが、一般的に薪としては「針葉樹よりも優れている」ため、積極的に使用したい薪です。

針葉樹

広葉樹に比べ、単位あたりの密度が低く、油分や空気を多く含んでいるので、勢いよく燃えるので火起こしなどの焚き付けに適しています。その分火持ちが悪いのが特徴です。広葉樹に比べて煙や匂いは多めになります。

日本の森林の50%ほどが針葉樹と言われており、比較的安価で入手がしやすいです。キャンプ場で500円程度で売っている薪のほとんどは針葉樹になります。

また、「比較的乾燥が早い」という大きなメリットもあります。薪において「乾燥する」ということは非常に大事な作業になるので「よく乾燥した針葉樹の薪」であれば十分実用に耐えると思います。焚き火のメインに使用する場合は少し太めに割ることで火持ちを多少はよくすることができます。

広葉樹と比べると明らかに火持ちが悪いので劣っているように感じますが、鍛鉄製の薪ストーブなどでは意外と使い道があります。分厚い薪ストーブなどでは、炉内が一定の温度になるまでは性能を発揮することができません。(温まってないエンジンのようなものですね)なので、火持ちは悪いが一気に燃え上がる針葉樹を最初に燃やすと、比較的早く炉内を目的の温度まであげることができます。

広葉樹と針葉樹の薪の種類と通販のすすめ

広葉樹・針葉樹ともに代表的な樹種を紹介しています。単位体積あたりの重量:g/㎤ も記載していますので、数値で判断しやすいと思います。

針葉樹の薪であれば比較的キャンプ場などで入手しやすいと思いますが、産地や乾燥時間などが不明なのであまりおすすめはできません。キャンプ場で購入した薪が良いものに出会ったことがないんですよね。多くの場合、乾燥が不十分なため、ものすごく爆ぜてチェアや服に穴があきます。

そんな経験からも、薪は必ず通販で購入することにしています。なぜならいろいろなことが明らかにされているから。

  • 産地
  • 乾燥期間
  • 他人のレビュー

広葉樹の密度と特徴

樫(カシ)平均密度:0.80 g/㎤

『薪の王様』と呼ばれる樫は備長炭の材料としても有名です。木肌はクヌギやナラと比べて ”滑らか” です。密度が非常に高いので硬く、よく乾燥したものではチェーンソーの刃が欠けてしまうこともあります。

焚き火に使用する場合は、火持ちが抜群に良く、その上煙が少ないのが特徴です。樫(カシ)は「最高級の薪」になりますが、その素晴らしい特性と、成長に時間がかかるため、流通が少なく、値段は高めです。

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椚クヌギ 平均密度:0.80 g/㎤

「樫」と同様に密度が非常に高く、硬く、火持ちが良いので「最高級の薪」になります。また、植林してから比較的短時間(10年ほど)で木材として使用することができ、切り株から再生し、樹勢を回復するため、昔から薪用として植林されていました。木肌はナラよりも少し複雑な模様になります。カブトムシやクワガタが好んで樹液を吸いにくる樹としても有名ですね。

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楢(ナラ)平均密度:0.65 g/㎤

茶道で珍重されるナラ炭の原材料になりまうす。薪としては、火持ちが良く、密度も高く、上質な薪です。いわゆるドングリの木で、日本では最もポピュラーな薪になります。よく「オーク材の◯◯」と聞いたことはありませんか?日本ではナラと呼ばれています。

無印などではパイン材とオーク材の家具が売られていますよね?樽などにも使われるオーク材で造られた家具は硬く、非常に堅牢です。

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欅(ケヤキ)平均密度:0.70 g/㎤

火持ちが良く、火力も強く、さらに着火性に優れています。青みがかった炎が非常に美しいというのも特筆するべき特徴です。

薪としても優れているのですが、非常に割りづらいという点もあります。繊維が複雑に絡み合っていて、なかなか斧が効かないため、薪割り人に恐れられている樹種になります。

つまり薪としては優れているれども軽快な薪割りができないのが難点です。つまり、「割ってあるもの」を買いましょう!

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針葉樹の密度と特徴

杉(スギ)平均密度:0.40 g/㎤


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軽く、火付きは良いですが、火持ちが悪いです。日本中の里山では、戦後から高度成長期にかけて、大量にスギの植林が行われました。そのため、非常に手に入りやすく安価な薪になります。

檜(ヒノキ)平均密度:0.40 g/㎤

高級建築材として知られる檜。着火性は抜群で非常によく燃えます。乾燥がはやく、良い香りがするもの特徴のひとつです。

天然ヒノキ 乾燥済み 小割済み 細長材20kg

松(マツ)平均密度:0.50 g/㎤

火付きがよいです。スギやヒノキとくらべると密度が若干高いため、火持ちも多少良くなっています。

松は一年ほど雨に晒しておくと、水溶性のヤニが抜けて使いやすくなるようです。最初的にしっかりと乾燥させたものであれば、十分実用に耐えうるでしょう。

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薪の割り方による特徴

薪の割り方としては主に 小割り(2〜3cm)・中割り(7〜8cm)・太割り(10〜12cm) の3種類が一般的です。

細い子割りは火がつきやすく焚き付けに適しているのですが、火持ちが悪いです。逆に太割りはなかなか火がつきませんが、火持ちが非常に良いです。

なぜこのような差が生じるかというと空気と触れる ”表面積” の差になります。薪を細かく割ることで ”表面積” が大きくなることは想像できますでしょうか? 表面積が大きいということは酸素と結びつきやすいということ。つまり小割りなどは一気に燃え上がってしまい火持ちが悪くなるわけです。

これらの割り方の特徴を考えると針葉樹の火持ちをよくしたければ大きめに割ること。広葉樹の火付きをよくしたければ小さめに割れば良いわけです。

割り方ひとつで樹種による弱点もある程度は克服できることになりますね。

結局オススメの薪は?

結論から言ってしまうと広葉樹がオススメです。

なかでも最も優れているのは間違いなく「樫」です。火持ちがよく、火力は強く、煙は少ないという特徴を持つ「樫」は「薪の王様」と言われています。平均密度は最高ランクの 0.80 g/㎤ になるのでスギなどの0.40 g/㎤と比べると、約2倍の密度があるということになります。

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ただ、実際には木材の種類によって発生する「熱量」が変わることはないそうで、「木の密度」によって燃焼結果に差が出るようです。

つまり、理論上は「樫」に対して同じ重さ(2倍の体積)の「杉」を燃やせば、ほぼ同じ燃焼結果になるということになります。

ただし、現実的には保管場所や、持ち運びの手間、焚火台にくべられる本数の制約などもあることから、密度が高く体積が小さい薪の方が「結果的に優れている」ということになります。

一方で火がつきやすいという性質を持つ、針葉樹は焚き始めには向いているので、「針葉樹で火を安定させる」→「太めの広葉樹を焚べる」というのが、「最も理想的な焚き火」だといえるでしょう。

薪にとって最も大事なこと

焚き火に使用する薪において、最も大事なことは?これはなんといっても「しっかりと乾燥させること」に尽きます。

一般的に伐採したばかりの木の水分量は50%以上にもなります。つまり半分が水分なわけです。

「炎の中に入れるのだから、燃やしながら乾燥させればよいのでは?」という方もいるかと思いますが、それは違います。なぜかというと水分が蒸発するのには大量の「熱量」が必要になるからです。

薪が安定して燃えるには「十分な熱量」が不可欠なので、余分な水分があるということは致命的。「乾燥が足りない」というだけで、火が安定しなかったり、大量の煙に悩ませられることになります。

そのため、薪の水分量は最低でも20%以下になるように心がけたいものです。逆にしっかりと乾燥されていれば針葉樹の薪でも実用に耐えうるレベルになります。

一般的に薪の乾燥に必要な時間は数年、最低でも8ヶ月程度はかかると言われていますから、一軒家の方などはぜひ薪を多めに保存し、乾燥期間を意識しながらさせながら色々試してみると面白いかもしれません。

自らが薪の乾燥にかかわることで、良質の薪をくべることができ、きっと極上の焚き火体験ができることでしょう。

せっかく焚き火をするのですから「最高の焚き火」ができるように「薪の乾燥」を徹底してみてくだだいね。

長文、失礼致しました。

ではまた。














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